「松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」7日目

松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」の7日目。

会期は残すところあと2日となりました。最終日の7月24日(日)は17時で終了させて頂きます。作品数は少なくなりましたが、松田苑子さんのガラス箱13点、黒木紗世さんの漆器15アイテム(34点)とまだ見応えのあるものが並んでおります。

手元に引き寄せて愛でたくなる蓋物4種と、植物図鑑のように枡目ごとに幻想的な花が描かれた箱1種です。これらも黒漆や溜塗に錫粉を蒔き、細かな仮想の草花文が針描きされています。緻密な模様は一見艶やかに思えますが、落ち着いた色味と錫色のツートンで構成された箱はむしろ瀟洒で主張し過ぎず抑制的な印象です。用途はお使いなる方次第ですが、やはり茶入、香合、棗など、茶席の道具として選ばれる方が多いようです。蓋を手にすれば自ずと扱いは丁寧になり、所作が美しく見えます。モノとしての外形的な美しさと同時に、道具側から促される婉麗な姿が思い浮かびます。

写真順)
#13 水輪花(蓋物)Φ10/H3cm
#20 花草紋標本箱 W24/D12/H5cm
#27 葉影(蓋物/小棗)Φ6/H4.5cm
#16 紡ぐ(茶器)Φ6/H7cm
#14 花冠(丸蓋物)Φ6.5/H6.5cm

【松田苑子・黒木紗世二人展オンラインストア】
ご利用の期限は7/24(日)23時までになります。

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松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶
2022年7月16日(土)~24日(日) 
11:00~18:00 最終日は17時まで 
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 

松田苑子 略歴
1986年 福岡県生まれ
2011年 多摩美術大学工芸学科ガラスプログラム卒業
2013年 東京藝術大学大学院修士課程ガラス造形修了
2015年 金沢卯辰山工芸工房修了
2022年 現在、京都府南部にて制作

黒木紗世 略歴
1989年 京都府生まれ
2008年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 漆芸専攻卒業
2013年 京都市立芸術大学 漆工科髹漆専攻卒業
2016年 金沢卯辰山工芸工房 漆芸技術研修者修了
2022年 現在、金沢市内にて制作



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# by sora_hikari | 2022-07-22 18:21 | 松田苑子・黒木紗世展

「松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」6日目

松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」の6日目。

松田苑子さんの半透明のガラスの箱4選です。色を感じる有彩色の作品を作るようになったのは、ここ1年ぐらいのことで、元々はこのような無彩色で半透明な作品が中心でした。光を透かして中身の存在を感じることが出来るのはガラスの箱だからこそ。そこが松田さんがガラスで箱作りをする原点だったと思います。松田さんの「箱」は特に用途を限定していません。使う方が使い方を決める箱。しかし具体的な目的が先立つ用具というよりも「宝飾品」のような感覚で選ぶ方が多いように思います。自分にとって意味が生まれる「箱」。アクセサリーが自らの身を飾るものであるなら、松田さんのガラスの箱は、自らの心を飾るものであるように思います。どうぞこの中に大切な心を仕舞ってください。

【松田苑子・黒木紗世二人展オンラインストア】
期限は7/24(日)23時までになります。
https://utsuwanoteshop.stores.jp/

写真順)
#23 ときの箱 ハマナス  W6/D5/H3.5cm
#13 ときの箱 夏葉 Φ7.5/H3.5 cm
#9 記憶の箱  W6.5/D6.5/H5.5cm
#37 ときの箱 牡丹 Φ6/H3.5cm

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松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶
2022年7月16日(土)~24日(日) 
11:00~18:00 最終日は17時まで 
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 

松田苑子 略歴
1986年 福岡県生まれ
2011年 多摩美術大学工芸学科ガラスプログラム卒業
2013年 東京藝術大学大学院修士課程ガラス造形修了
2015年 金沢卯辰山工芸工房修了
2022年 現在、京都府南部にて制作

黒木紗世 略歴
1989年 京都府生まれ
2008年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 漆芸専攻卒業
2013年 京都市立芸術大学 漆工科髹漆専攻卒業
2016年 金沢卯辰山工芸工房 漆芸技術研修者修了
2022年 現在、金沢市内にて制作



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# by sora_hikari | 2022-07-21 18:00 | 松田苑子・黒木紗世展

「松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」5日目

松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」の5日目。

「松田苑子・黒木紗世二人展」のオンラインストアは、7/20(水)20時から7/24(日)23時までご利用頂けます。尚、店頭でも同時販売しておりますので、先に売約済となる場合がございます。何卒ご了承ください。
https://utsuwanoteshop.stores.jp/

写真は黒木紗世さんの盆と皿です。立体的な蓋物や酒器に比べて、平面的ゆえに絵画的な大胆な構図で描かれています。黒漆で仕上げた後に、絵を施す面に再度漆を塗り、それが乾かないうちに金属粉を蒔く、いわゆる「蒔絵」の技法です。

一般的な蒔絵では、金や銀など煌びやかな素材を使う場合が多いですが、黒木さんの場合は、渋い錫粉を用い、その面に針(縫い針)で細かな線描きを行う「針描き」という技法が特徴的です。漆が乾ききらないうちに一気に描かねばならないため、大皿になると食事もとらず連続8時間を要する集中力のいる仕事です。

また絵柄は、花や植物をモチーフにしていますが、具体的な花ではなく、黒木さんの思い描く仮想の世界で下書きもないまま、緻密な線描きを進めていきます。

黒木さんの制作拠点である金沢はかつて加賀藩に支えられた雅な工芸を伝統とするゆえ、漆器に於いても蒔絵・沈金・螺鈿など絢爛な装飾が施されたものを多く目にします。それに比べて黒木さんの漆器の装飾は、基本的に黒と錫色のツートンで構成され、メゾチントの版画のような世界を彷彿とさせます。

さらにこの皿や盆を見れば分かるように、古いピューターのように酸化し枯れた風合いを醸し出しています。煌びやかな蒔絵が「正の美」とするならば、黒木さんの退廃的な質感は「負の美」を取り入れた内省的な加飾表現と言えるでしょう。視覚的な線描の細やかさもさることながら、不可視な領域から湧き起こる心模様こそ、黒木さんの漆器の魅力ではないでしょうか。

写真順
#9 花薫 (大盆)Φ39.5/H2.0cm
#26 季の花 (中皿)Φ27.5/H3.0cm
#7 花影 (リム皿)Φ22.5/H3.0cm
#8 季の花 (大皿)Φ37.0/H6.0cm
#25 花を纏う (大皿)Φ30.0/H2.5cm
#19 水花角皿(乾漆皿)W18.0/13.5/H2.0cm

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松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶
2022年7月16日(土)~24日(日) 
11:00~18:00 最終日は17時まで 
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 

松田苑子 略歴
1986年 福岡県生まれ
2011年 多摩美術大学工芸学科ガラスプログラム卒業
2013年 東京藝術大学大学院修士課程ガラス造形修了
2015年 金沢卯辰山工芸工房修了
2022年 現在、京都府南部にて制作

黒木紗世 略歴
1989年 京都府生まれ
2008年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 漆芸専攻卒業
2013年 京都市立芸術大学 漆工科髹漆専攻卒業
2016年 金沢卯辰山工芸工房 漆芸技術研修者修了
2022年 現在、金沢市内にて制作



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# by sora_hikari | 2022-07-20 18:45 | 松田苑子・黒木紗世展

「松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」4日目

松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」の4日目。

先ほど「松田苑子・黒木紗世二人展」のオンラインストアをプレビューしました。ご購入は明日7/20(水)20時から7/24(日)23時までご利用頂けます。店頭でも同時販売しておりますので、先に売約済となる場合がございます。何卒ご了承ください。
https://utsuwanoteshop.stores.jp/

写真は松田苑子さんの「ときの箱」と名付けられたガラス作品四選です。

松田さんは石膏型にガラス粉を鋳込んで電気炉で溶かし、その後削りとサンドブラストで模様を彫っています。いわゆるパート・ド・ヴェールと呼ばれる鋳込みガラスの技法です。「型」を使えば同じものが量産できそうに思いますが、石膏型は1点づつ専用に作り、炉から出した後はハンマーで割りガラスを取り出すため1回しか使うことができません。また型から外した状態はかなりのバリがあり、その切断と削り、そして蓋と箱の合わせを丹念に削って調整していく根気のいる作業です。さらに模様も1点づつスケッチしたオリジナルの草花文で、その柄をマスキングしてサンドブラストで研磨していきます。フラットに砂を噴射すれば、通常は平面的な凸凹になりますが、この4つのガラス箱を見ると、花の模様がレリーフ状に立体的に表現されていることが分かります。これは砂を噴射する際に強弱をつけながら彫る厚さをコントロールしているのです。言葉だけでは、なかなかこの作業工程が理解できませんが、美しく幻想的なガラスの箱は、過酷とも言えるほどの作業を積み重ねることで生み出されるのです。松田さんにしか分からない、ひとつひとつの箱に苦労があり、思いがある。そこに使う人が新たなドラマを容れていくのです。「ときの箱」という名は、作業を重ねた「時」と、これから生まれる未来の「時」が掛け合わされることを意味するのでしょう。

※松田苑子さんのインスタグラムの動画で作業の一部をご覧いただけます。
https://www.instagram.com/tv/CUR6exbFLqf/

写真順
#32 ときの箱 集花 Φ6.0/H3.0 cm
#35 ときの箱 四花 Φ6.0/H3.5cm
#36 ときの箱 キボウシ Φ6.0/H3.5 cm
#19 ときの箱 青花 W6.0/D5.0/H3.5 cm

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松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶
2022年7月16日(土)~24日(日) 
11:00~18:00 最終日は17時まで 
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 

松田苑子 略歴
1986年 福岡県生まれ
2011年 多摩美術大学工芸学科ガラスプログラム卒業
2013年 東京藝術大学大学院修士課程ガラス造形修了
2015年 金沢卯辰山工芸工房修了
2022年 現在、京都府南部にて制作

黒木紗世 略歴
1989年 京都府生まれ
2008年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 漆芸専攻卒業
2013年 京都市立芸術大学 漆工科髹漆専攻卒業
2016年 金沢卯辰山工芸工房 漆芸技術研修者修了
2022年 現在、金沢市内にて制作



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# by sora_hikari | 2022-07-19 18:58 | 松田苑子・黒木紗世展

「松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」3日目

松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶」の3日目。

黒木紗世さんの茶杓です。節上は透き漆による赤呂色、節下は錫粉を蒔いて針描きの花模様、さらに節には螺鈿が施されています。銘は「秋茜(あきあかね)」。秋になると多く見られる赤とんぼのことです。赤呂がとんぼの体の色、針描きの錫色が透けた羽のイメージに繋がります。今展では黒木さんの茶入や棗、香合などお茶席を彩るアイテムが並んでいます。

本日よりオンラインストアの準備を進めております。明日7/19の夜からプレビューし、7/20水曜日の20時からお買い物して頂ける予定です。店頭でも引き続きご覧いただけますので、どうぞご来店ください。



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松田苑子・黒木紗世 二人展 花の記憶
2022年7月16日(土)~24日(日) 
11:00~18:00 最終日は17時まで 
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 

松田苑子 略歴
1986年 福岡県生まれ
2011年 多摩美術大学工芸学科ガラスプログラム卒業
2013年 東京藝術大学大学院修士課程ガラス造形修了
2015年 金沢卯辰山工芸工房修了
2022年 現在、京都府南部にて制作

黒木紗世 略歴
1989年 京都府生まれ
2008年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 漆芸専攻卒業
2013年 京都市立芸術大学 漆工科髹漆専攻卒業
2016年 金沢卯辰山工芸工房 漆芸技術研修者修了
2022年 現在、金沢市内にて制作



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# by sora_hikari | 2022-07-18 18:19 | 松田苑子・黒木紗世展