「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」3日目

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山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」の3日目。

染付花文4寸皿。

染付と言っても絵柄は釉下に埋没し、淡く器胎と同化しています。気づくか気づかぬか。それは受け手側に委ねられます。描いた絵を見せることが重要ではなく、消えてしまうことを躊躇わない。しかし結果の曖昧さを許容するのは、作り手の積極的な意思です。感じさせるというのは視覚的表現だけではなく複合的なのです。

陶芸家は、古典の「写し」に対する壁に一度はぶつかるはずです。忠実な再現を試みた後に、それを素直に踏襲するのか。あるいは、その後に異なる表現領域に向かうのか。何故なら、単なる再現は永遠に古典を超えない。そのジレンマに陥るからです。その選択は様々ですが、形状・技法を、敢えて古典と差異のある自己表現に振っていく場合が多いのではないでしょうか。

山本さんは有田に在し、凡そ400年前の唐津から伊万里へ磁器生産の始まる移行期にあたる器の再現に取り組みました。その質感に近づくには従来の素材、焼成方法を根本から見直すことから始まりました。しかし古典写しそのものを到達点とせず、その質感を活かしながら如何に自分の解釈をするかを考えています。

この皿は、ひとつの答えでしょう。独特な表現に走るのではなく、説明的な要素を排し、消え入るように内へ内へ掘り下げていく意識です。まるで予め並んだ経糸(形式)に、自分という緯糸(自己意識)を見えぬように織り込むように。

この滲み出てくる感覚を写真でお伝えするのは、なかなか難しいことです。


山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム
2020年3月21日(土)~29日(日) 会期中無休
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」3日目_d0087761_2241231.jpg「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」3日目_d0087761_2242328.jpg

山本亮平
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆき
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作


# by sora_hikari | 2020-03-23 18:47 | 山本亮平・ゆき2020

「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」2日目

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山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」の2日目。

本日もしみじみと感傷に浸る一日でした。


山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム
2020年3月21日(土)~29日(日) 会期中無休
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
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山本亮平
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆき
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作


# by sora_hikari | 2020-03-22 21:23 | 山本亮平・ゆき2020

「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」始まりました

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山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」は本日よりスタートしました。会期は3月29日まで休まず営業致します。

このような時期にも関わらず、途切れることなくお客様がいらして下さいました。とてもありがたいことです。それ以上に感じたのは、誰もがじっくりと山本さんの器を手に取り、静かに自分に向き合うように対話している姿を見ることが出来たことです。たくさんの方が店内にいるにも関わらず、スピーカーで流れるピアノ曲が聞こえるだけの、風の音が聞こえるだけの、静寂の時間があったことです。器に感じ入るとは、こういうことなのかとあらためて知れたことは本当に嬉しく幸せなことでした。目から涙が滲んでくるような、内面から湧きおこるような思い、それは山本さんの器のもつ完成だし、その体験こそ本当に美しいことだと思いました。その時間を共有できたことが一番の初日でした。泣けました。


山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム
2020年3月21日(土)~29日(日) 会期中無休
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」始まりました_d0087761_2241231.jpg「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」始まりました_d0087761_2242328.jpg

山本亮平
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆき
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作


# by sora_hikari | 2020-03-21 23:07 | 山本亮平・ゆき2020

「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」3/21(土)より

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明日3月21日(土)から始まる「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」の準備が整いました。素白瓷の初窯作品を含む総計354点、しみじみとした趣きの器が並びます。初日は山本亮平さんが在廊します。店内換気に気を配りながら営業致します。どうぞご来店下さい。


山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム
2020年3月21日(土)~29日(日) 会期中無休
作家在廊日 3月21日(土)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」3/21(土)より_d0087761_2241231.jpg「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」3/21(土)より_d0087761_2242328.jpg

山本亮平
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆき
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作


# by sora_hikari | 2020-03-20 18:00 | 山本亮平・ゆき2020

「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」3/21(土)より

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3月21日(土)から始まる「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」の出品物が届き、本日より陳列作業をしています。

本日ご紹介するのは、言ってしまえば単なる7寸の白磁皿なのですが、この抑揚の無い皿をどう受け止めるかは、その人次第ということになります。凡庸か、はたまた雄弁か。これをマレーヴィチの「白の上の白」やジョン・ケージの「4分33秒」に置き換えて読み解こうとするのは安易な試みかもしれません。しかし意味を排除することで見えぬ存在を感じたり、無音になることで普段聞こえぬ音に気付くことはあるでしょう。語らぬゆえの表現は、受ける側の経験と重なって、むしろ心の中で饒舌になることもあるでしょう。この白い皿にはそんな奥行を感じるのです。

白瓷平皿 / 径215・高さ28mm


山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム
2020年3月21日(土)~29日(日) 会期中無休
作家在廊日 3月21日(土)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」3/21(土)より_d0087761_2241231.jpg「山本亮平・ゆき展 古典のミニマリズム」3/21(土)より_d0087761_2242328.jpg

山本亮平
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆき
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2020年 佐賀県有田町にて制作


# by sora_hikari | 2020-03-19 18:20 | 山本亮平・ゆき2020