「伊藤雅風展  急須愛」ありがとうございました

d0087761_17313453.jpg

伊藤雅風 展  急須愛 」は本日をもちまして終了しました。伊藤雅風さんの2年ぶりの個展でしたが、前回にも増して高いご評価を頂き、皆様の「急須愛」を痛感する11日間でした。さしずめ次回タイトルは「急須病」か「急須狂」あたりが相応しいような印象でもあります。

伊藤雅風さんの急須を知ると、古典と繋がる確かさを感じます。それは外形の写しだけなく、材料の吟味と手順、成形方法、喫茶スタイル、歴史文化など全体を踏まえた上で、どう今の時代と繋がるという知見です。古典の呪縛から逃れることは、まず古典を知ることでもあるでしょう。当世の流行のみを追った自己解釈は往々にして短期で破綻します。今、方々で興っている原点探しと今の時代の接続。この辺りが面白いと思っています。

会期中ご来店頂きました皆様に心よりお礼申し上げます。伊藤雅風さんの急須を通じて、豊かなお茶をお愉しみください。この度はありがとうございました。


これからの営業案内

うつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)
12/26(水)~1/11(金) 年末年始休
1/12(土)~20(日) 展覧会
1/21(月)~25(金) 搬出設営休
1/26(土)~2/3(日) 展覧会


# by sora_hikari | 2018-12-25 18:45 | 伊藤雅風展2018

「伊藤雅風展  急須愛」10日目

伊藤雅風 展  急須愛 」の10日目。会期は明日12/25迄で終了します。最終日は17時で閉めさせて頂きます。

写真は、愛知県常滑市の伊藤雅風さんの工房の様子。

常滑市は平安時代まで遡ることができる日本古来の窯業地。急須は明治頃から作られ始め、今は急須の産地として知られています。景気の良かった頃は急須作家や職人も多くいましたが、今は若い世代で急須を専門に作る人は減っているそうです。その地で生れ育った伊藤さんですが、ご実家は焼き物のご家系ではなく、ご自身で選んだ道です。

高校はセラミック科、大学時代に急須に出会い、在学中に地元の急須の名手・村越風月さんのもとで3年の修行を積みました。それから急須ひと筋ですが、身長180cmの体躯に恵まれ、中学まではプロを目指していたほど野球に没頭していたそうです。

急須づくりは、土づくりから。これが伊藤雅風さんの基本理念です。土は日々の管理が大切。乾燥を気にして常々状態をチェックします。丁寧に丁寧に1年をかけて土を濾し、さらに1年土を寝かせてようやく轆轤(ろくろ)で使える粘土になります。工房は整理整頓、きちんとしています。自身、急須のコレクターでもあり、お茶が大好きで、淹れ方も研究熱心です。

まだ若干30歳の若手陶芸家ですが、急須の話になると、どんなものが流行しているなどの話には耳を傾けず、自分の作るべき急須への信念はぶれません。急須愛。好きこそものの上手なれ。お茶の専門家を納得させる実力のある急須であることが今展でも実証されています。

会期はあと1日。どうぞこの貴重な機会に、ご自身の目でお確かめ頂ければ幸いです。

d0087761_17575746.jpg


d0087761_1758650.jpg


d0087761_17581390.jpg


d0087761_17582061.jpg


d0087761_175829100.jpg


d0087761_17583692.jpg


d0087761_17584278.jpg


d0087761_17585076.jpg


d0087761_17585783.jpg


d0087761_1759457.jpg



伊藤雅風展  急須愛
2018年12月15日(土)~25日(火)会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

d0087761_2281121.jpgd0087761_2282641.jpg
伊藤雅風プロフィール
1988年 愛知県常滑市に生まれる
2007年 常滑高等学校セラミック科卒業
2009年 村越風月氏に師事
2011年 名古屋造形大学産業工芸コース卒業
2012年 独立
2018年 現在、愛知県常滑市にて制作


# by sora_hikari | 2018-12-24 18:38 | 伊藤雅風展2018

「伊藤雅風展  急須愛」9日目

伊藤雅風 展  急須愛 」の9日目。会期はあさって12/25迄となります。最終日は17時で閉めさせて頂きます。

雅風さんのフォルム、テクスチャー、色など幅のある急須をご覧ください。伝統の良さを踏まえながらも、現代性を盛り込んだ多様な急須が魅力です。

今はペットボトルでお茶を飲む方も多いかと思いますが、急須で淹れるお茶の美味しさは格別です。雅風さんの急須であれば、丁寧にお茶を淹れる気持ちになり、煎茶や中国茶の奥行きに気付かせてくれます。連続する忙しい日常の中で、数分の気遣いで淹れるお茶は、気持ちを切り替え、心安らぐ時間をもたらすことでしょう。

今回は伊藤雅風さんとして2年ぶりの個展です。時間をかけて積み重ねた数々の急須を一堂にご覧頂ける貴重な機会です。まだ十分お選び頂ける数がございますので、関心のある方はどうぞお出掛けください。

d0087761_1629120.jpg
 29)黒蓋梨皮急須

d0087761_1629831.jpg
 41)諸子沢土急須

d0087761_16291588.jpg
 61)藻掛茶銚

d0087761_1629223.jpg
 40)梨皮朱泥急須

d0087761_16292848.jpg
 52)豊浜土梨皮急須

d0087761_16294014.jpg
 45)紫泥茶銚

d0087761_16294779.jpg
 51)豊浜土急須(蓋黒)

d0087761_16295544.jpg
 39)焼〆急須

d0087761_1630163.jpg
 52-2)豊浜土梨皮急須

d0087761_1630944.jpg
 156)炭化急須

d0087761_16301583.jpg
 61-2)藻掛茶銚

d0087761_16303568.jpg
 31)天竺土急須

d0087761_16304252.jpg
 30)伊賀土茶銚

d0087761_16304947.jpg
 14)本朱泥急須


伊藤雅風展  急須愛
2018年12月15日(土)~25日(火)会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

d0087761_2281121.jpgd0087761_2282641.jpg
伊藤雅風プロフィール
1988年 愛知県常滑市に生まれる
2007年 常滑高等学校セラミック科卒業
2009年 村越風月氏に師事
2011年 名古屋造形大学産業工芸コース卒業
2012年 独立
2018年 現在、愛知県常滑市にて制作


# by sora_hikari | 2018-12-23 19:05 | 伊藤雅風展2018

「伊藤雅風展  急須愛」8日目

伊藤雅風 展  急須愛 」(~12/25迄)の8日目。会期は残すところ3日となりました。

様式的な儀礼に基づく抹茶の世界に対して、煎茶や中国茶は味や香りを楽しむ嗜好品としての愛好家が多いのではないでしょうか。概念化された茶の湯よりも、形而下にある具象的な喫茶スタイルは、日常の中に広く根付いています。

それは道具としての在り方にも影響しています。抹茶碗と急須は、同じお茶を愉しむ道具でありながら、陶芸作品としての意味合いには差があるのではないでしょうか。焼き物の至上価値として抹茶碗に取り組む作家が多いのは、それの歴史的な扱われ方の違い、分かり易く言えば付随する経済価値の差とも言えます。

しかし元来、中国明代から伝わった煎茶道具としての急須は、単なる機能性食器ではなく、当時の知的文化層をそそる思想的象徴でもありました。煎茶道が今でも文人趣味を掲げるのは、その歴史的背景があるからです。

雅風さんの急須を好む方は、お茶の愛好家であると同時に、文化・学問に通じたディレッタントな方が多いのも特徴です。急須は精神を高める道具でもある。そういう一面にも気づいて頂ければと思います。

さて抹茶碗の見所のひとつに高台がありますが、では急須の見所はどこなのか。胴、蓋、持ち手、注ぎ口の4つのパーツで構成された手間のかかる道具ですから、もちろん機能的な技量ではかることも出来ますが、それ以上にその立ち姿に顕れる「佇まい」ではないでしょうか。

佇まい、、、抽象的で煙に巻くような見所ではありますが、全体のバランス、その背景となる造り手や歴史との参照、つまりはその急須の文脈が昇華した形而上に、その美しさを見るのです。

本日ご紹介の写真は、窯変した急須を集めてみました。

d0087761_177751.jpg


d0087761_1771640.jpg


d0087761_1772455.jpg


d0087761_1773155.jpg


d0087761_17542942.jpg



伊藤雅風展  急須愛
2018年12月15日(土)~25日(火)会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

d0087761_2281121.jpgd0087761_2282641.jpg
伊藤雅風プロフィール
1988年 愛知県常滑市に生まれる
2007年 常滑高等学校セラミック科卒業
2009年 村越風月氏に師事
2011年 名古屋造形大学産業工芸コース卒業
2012年 独立
2018年 現在、愛知県常滑市にて制作


# by sora_hikari | 2018-12-22 17:55 | 伊藤雅風展2018

「伊藤雅風展  急須愛」7日目

伊藤雅風 展  急須愛 」(~12/25迄)の7日目。

まもなくクリスマス。しかし意外にも今展は贈答需要は少なく、ご自身のために選ばれる方がほとんど。分かります、人にあげるよりも自分で使いたくなる急須。自分へのご褒美に如何でしょうか。

写真は常滑を代表する朱泥の急須です。明日から三連休という方も多いのでは。お選び頂ける急須はまだ十分ございます。どうぞお出掛けください。

d0087761_17375865.jpg


d0087761_1738642.jpg


d0087761_17381373.jpg


d0087761_17381990.jpg


d0087761_17382878.jpg



伊藤雅風展  急須愛
2018年12月15日(土)~25日(火)会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

d0087761_2281121.jpgd0087761_2282641.jpg
伊藤雅風プロフィール
1988年 愛知県常滑市に生まれる
2007年 常滑高等学校セラミック科卒業
2009年 村越風月氏に師事
2011年 名古屋造形大学産業工芸コース卒業
2012年 独立
2018年 現在、愛知県常滑市にて制作


# by sora_hikari | 2018-12-21 18:21 | 伊藤雅風展2018