「梅田俊一郎展 民俗の記憶」2/8(土)より

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2月8日(土)から始まる「梅田俊一郎展 民俗の記憶」の出品物です。

ピヨチェペニパ W36/D19/H10cm

鳥を模った刳り物。鳥は日本の古代シャーマニズムの象徴として多く使われており、鳥は神の使いとして神聖化され、霊魂を運ぶ存在や新しいモノを運んでくるなど始まりと終わり、生と死などを象徴する存在として扱われています。

梅田俊一郎展 民俗の記憶
2025年2月8日(土)-15日(土)
作家在廊日 2/8
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

経歴
1976年 北海道札幌市生まれ
1994年 東京で日本料理の修行
2004年 作業療法士の資格取得
2010年 奈良県立高等技術専門校にて家具工芸を学ぶ
2011年 奈良県にて「梅田家具工舎」を設立
2017年 和歌山県海南市にて漆を学ぶ
2025年 現在、奈良県・和歌山県にて制作

解説
DMの表紙に載せた「チェペニパポ」は、樺太アイヌの民族が大切にしてきた、舟形のうつわ。魚料理を盛るためのこのうつわには祝祭や儀礼、そして大漁や航海の安全を祈る深い意味が込められています。この作品は樺太出身の母を持つ梅田俊一郎さんによって作られました。梅田さんは「形や格好ではなく、その中に宿る精神性、祈り、アニミズム、霊性を込めて作りたい」と語ります。

梅田さんの経歴は実に多彩です。北海道札幌市で生まれ、高校卒業後に東京で懐石料理を学びました。その後、不思議な縁で作業療法士の国家資格を取得し、身体に不具合のある方々のサポートを行う仕事に就きます。その過程で、身体を補助する道具を作り、手仕事への思いが強まる中、奈良県の技術高専で家具作りを学びました。こうした経験が、彼の木工芸に対する深い理解と技術に繋がっています。独立後、家具工房を立ち上げ、注文家具や皿、鉢、お盆、カトラリーなど、多岐にわたる作品を手掛けています。さらに和歌山県の漆研修センターで沖見龍二氏の指導を受け、漆工も学び、漆器作りにも挑戦しています。

彼の手掛ける仕事は、刳り物や旋盤、塗り物といった木工芸全般にわたりますが、その根底にあるのは、常世と繋がるシャーマニズムとしての意識です。梅田さんの木工芸は、軽やかさよりも土着的で、深い霊性を感じさせるものです。今回の展示では、刳り物の鉢や盆、旋盤で仕上げた皿、カトラリー、そして注文家具が並びます。それらの作品には、脈々と受け継がれてきた民俗文化と、それに根ざした記憶が宿っています。それは単なる外形的な様式を受け継ぐのではなく、内面に秘められた思い、そして祈りが込められています。梅田俊一郎さんの関東初の個展。この機会にぜひご覧いただき、その奥深い世界を感じていただければと思います。店主

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# by sora_hikari | 2025-02-03 18:00 | 梅田俊一郎展

「梅田俊一郎展 民俗の記憶」開催のお知らせ


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2月8日(土)から15日(土)に開催する「梅田俊一郎展 民俗の記憶」のご案内です。

DMの表紙に載せた「チェペニパポ」は、樺太アイヌの民族が大切にしてきた、舟形のうつわ。魚料理を盛るためのこのうつわには祝祭や儀礼、そして大漁や航海の安全を祈る深い意味が込められています。この作品は樺太出身の母を持つ梅田俊一郎さんによって作られました。梅田さんは「形や格好ではなく、その中に宿る精神性、祈り、アニミズム、霊性を込めて作りたい」と語ります。

梅田さんの経歴は実に多彩です。北海道札幌市で生まれ、高校卒業後に東京で懐石料理を学びました。その後、不思議な縁で作業療法士の国家資格を取得し、身体に不具合のある方々のサポートを行う仕事に就きます。その過程で、身体を補助する道具を作り、手仕事への思いが強まる中、奈良県の技術高専で家具作りを学びました。こうした経験が、彼の木工芸に対する深い理解と技術に繋がっています。独立後、家具工房を立ち上げ、注文家具や皿、鉢、お盆、カトラリーなど、多岐にわたる作品を手掛けています。さらに和歌山県の漆研修センターで沖見龍二氏の指導を受け、漆工も学び、漆器作りにも挑戦しています。

彼の手掛ける仕事は、刳り物や旋盤、塗り物といった木工芸全般にわたりますが、その根底にあるのは、常世と繋がるシャーマニズムとしての意識です。梅田さんの木工芸は、軽やかさよりも土着的で、深い霊性を感じさせるものです。今回の展示では、刳り物の鉢や盆、旋盤で仕上げた皿、カトラリー、そして注文家具が並びます。それらの作品には、脈々と受け継がれてきた民俗文化と、それに根ざした記憶が宿っています。それは単なる外形的な様式を受け継ぐのではなく、内面に秘められた思い、そして祈りが込められています。梅田俊一郎さんの関東初の個展。この機会にぜひご覧いただき、その奥深い世界を感じていただければと思います。店主

梅田俊一郎展 民俗の記憶
2025年2月8日(土)-15日(土)
作家在廊日 2/8
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

経歴
1976年 北海道札幌市生まれ
1994年 東京で日本料理の修行
2004年 作業療法士の資格取得
2010年 奈良県立高等技術専門校にて家具工芸を学ぶ
2011年 奈良県にて「梅田家具工舎」を設立
2017年 和歌山県海南市にて漆を学ぶ
2025年 現在、奈良県・和歌山県にて制作

# by sora_hikari | 2025-02-02 18:00 | 梅田俊一郎展

「水谷 渉展 変な人」ありがとうございました

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水谷 渉展 変な人」は本日終了しました。会期中ご来店下さいました方、ネットを通じてお選び下さいました方、皆様に厚く御礼申し上げます。尚オンラインストアは本日(2/1)23時迄ご利用頂けます。まだ良い作品がございますのでお見逃しの方はどうぞご覧ください。

【水谷渉展オンラインストア】
販売期間:2/1(土)23時まで

写真は佐賀県唐津市にある水谷渉さんの工房の様子です。累々と置かれた器の数々。さらに製土をする装置や薪窯が併設されており、工房というよりもむしろ工場と言った方が正しいかと思います。ここを一人で使うには贅沢な、いや持て余してしまう程の広さです。

今回は「唐津」という古典の枠に敢えて取り組んだ意欲的な内容でした。しかし微に入り細にわたって古唐津や高麗茶碗を再現することに終始するのではなく、水谷さんらしい自在な「唐津」の捉え方が清々しくもありました。様々な産地と出自を経て来たからこそ出来る異種混合の「唐津」ゆえに、現地の枠を超えた茶碗や酒器、花入れが生まれたように思います。

唐津焼の作家と定義するよりも、唐津に在する複合的な焼き物作家という立ち位置がきっと水谷さんには相応しいでしょう。これからどんな焼き物がここから生まれるのか、どうぞ皆様もご注目ください。

この度はありがとうございました。

水谷 渉展 変な人
2025年1月25日(土)- 2月1日(土)
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

経歴
1975年 愛知県に生まれる
1990年 陶芸を始める
1994年 唐津で修行
1996年 鯉江良二氏に師事
2000年 岐阜県飛騨高山に築窯
2011年 島根県松江市に移住
2016年 唐津にて作陶を始める

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# by sora_hikari | 2025-02-01 17:34 | 水谷渉展2025

「水谷 渉展 変な人」7日目

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水谷 渉展 変な人」の7日目。

水谷渉展の会期は明日2/1(土)17時までとなります。まだ良い器がございますのでどうぞご来店ください。

またオンラインストアに19点(茶碗4、ぐい呑8、鉢4、塊3)を追加掲載しております。

【水谷渉展オンラインストア】
販売期間:2/1(土)23時まで

水谷 渉展 変な人
2025年1月25日(土)- 2月1日(土)
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

経歴
1975年 愛知県に生まれる
1990年 陶芸を始める
1994年 唐津で修行
1996年 鯉江良二氏に師事
2000年 岐阜県飛騨高山に築窯
2011年 島根県松江市に移住
2016年 唐津にて作陶を始める

解説
キャリアが長い作家さんを掴まえてこういうタイトルも何ですが、水谷渉さんを知っている方なら意外と分かってもらえるんじゃないかと思います。原土、薪窯を基本に据えたまま、迎合することなく、ご自身の身体感覚のまま作り続けてきた。ぶれないというか、変わる気がなかったというか、いや、あんまり考えていなかったのか。暮らしブームも一段落し、あらためて焼き物の本質を見つめ直そうとする陶芸家が増えています。時代がぐるっと一周して、ようやく水谷さんのやってきたことに追いついたように思います。

強いて言うなら水谷さんはピーター・ヴォーコスや鯉江良二の系譜にある前衛陶の作家と言えますが、しかし自由造形ながら用途という枠に踏みとどまろうとする態度は水谷渉という作家の軸でもあるのです。アート然と振る舞う陶芸ではなく、むしろ日本の焼き物史の傍流にあたるサブカルな立ち位置に思え、漫画で言うならガロ系と重なり、決して表舞台を歩かず、アングラな内面を秘めた意識を感じます。しかし、それこそ雑草文化から自生してきた日本独特のオリジナリティであり、西洋美術史とは隔絶した精神構造を有しているのです。

愛知県春日井市1975年生まれ。ご両親ともに陶芸家であったこともあり、中学生の時から陶芸には携わり、高校時代には家業も手伝っていたそうです。19歳に唐津に渡り野村淳二さんや中川自然坊さんのもとで修業、21歳には常滑の奇才・鯉江良二さんのところへ通いました。2000年25歳で岐阜県飛騨高山に薪窯を作り独立し作家活動のスタート、2011年には島根県松江市へ移住し5年間の作陶、そして2016年に再び唐津に戻ってきました。

現在は唐津の陶土業の仕事を引き継ぎ、作陶と共に粘土の販売も行っています。豊富な経験と技術に裏打ちされた生粋の陶芸家人生に見えますが、いわば正統派焼き物の流れとは一線を画す茶陶とも言えない、うつわ作家とも限定できない、唐津焼でもない、土から滲み出るような焼き物が軸にあり、枠にはめようとしても納まりきらない異端児ゆえの変なところが水谷さんの魅力なのです。人は自分に似た人に共感を抱く一方で、自分にはない奇想天外な人物にも憧れを持つものでしょう。さてこの「変な人」の作る焼き物に触れて頂ければ幸いです。 店主


「水谷 渉展  変な人」7日目_d0087761_12303905.jpg「水谷 渉展  変な人」7日目_d0087761_12304452.jpg

# by sora_hikari | 2025-01-31 18:00 | 水谷渉展2025

「水谷 渉展 変な人」6日目

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水谷 渉展 変な人」の6日目。

水谷渉展オンラインストアを昨晩より公開しております。2月1日(土)23時までご利用頂けます。

【水谷渉展オンラインストア】
販売期間:2/1(土)23時まで

本日は青釉の皿、水指、花入れをご紹介しております。

水谷 渉展 変な人
2025年1月25日(土)- 2月1日(土)
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

経歴
1975年 愛知県に生まれる
1990年 陶芸を始める
1994年 唐津で修行
1996年 鯉江良二氏に師事
2000年 岐阜県飛騨高山に築窯
2011年 島根県松江市に移住
2016年 唐津にて作陶を始める

解説
キャリアが長い作家さんを掴まえてこういうタイトルも何ですが、水谷渉さんを知っている方なら意外と分かってもらえるんじゃないかと思います。原土、薪窯を基本に据えたまま、迎合することなく、ご自身の身体感覚のまま作り続けてきた。ぶれないというか、変わる気がなかったというか、いや、あんまり考えていなかったのか。暮らしブームも一段落し、あらためて焼き物の本質を見つめ直そうとする陶芸家が増えています。時代がぐるっと一周して、ようやく水谷さんのやってきたことに追いついたように思います。

強いて言うなら水谷さんはピーター・ヴォーコスや鯉江良二の系譜にある前衛陶の作家と言えますが、しかし自由造形ながら用途という枠に踏みとどまろうとする態度は水谷渉という作家の軸でもあるのです。アート然と振る舞う陶芸ではなく、むしろ日本の焼き物史の傍流にあたるサブカルな立ち位置に思え、漫画で言うならガロ系と重なり、決して表舞台を歩かず、アングラな内面を秘めた意識を感じます。しかし、それこそ雑草文化から自生してきた日本独特のオリジナリティであり、西洋美術史とは隔絶した精神構造を有しているのです。

愛知県春日井市1975年生まれ。ご両親ともに陶芸家であったこともあり、中学生の時から陶芸には携わり、高校時代には家業も手伝っていたそうです。19歳に唐津に渡り野村淳二さんや中川自然坊さんのもとで修業、21歳には常滑の奇才・鯉江良二さんのところへ通いました。2000年25歳で岐阜県飛騨高山に薪窯を作り独立し作家活動のスタート、2011年には島根県松江市へ移住し5年間の作陶、そして2016年に再び唐津に戻ってきました。

現在は唐津の陶土業の仕事を引き継ぎ、作陶と共に粘土の販売も行っています。豊富な経験と技術に裏打ちされた生粋の陶芸家人生に見えますが、いわば正統派焼き物の流れとは一線を画す茶陶とも言えない、うつわ作家とも限定できない、唐津焼でもない、土から滲み出るような焼き物が軸にあり、枠にはめようとしても納まりきらない異端児ゆえの変なところが水谷さんの魅力なのです。人は自分に似た人に共感を抱く一方で、自分にはない奇想天外な人物にも憧れを持つものでしょう。さてこの「変な人」の作る焼き物に触れて頂ければ幸いです。 店主


「水谷 渉展  変な人」6日目_d0087761_12303905.jpg「水谷 渉展  変な人」6日目_d0087761_12304452.jpg

# by sora_hikari | 2025-01-30 18:16 | 水谷渉展2025