「松永圭太展 蛻 [Monuke]」ありがとうございました

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松永圭太展 蛻 [Monuke]」は本日終了しました。2016年に続き弊店2回目となる個展でしたが、作品の幅も広がり手応えのある展示会となりました。ご来店頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。作品の一部は、来週火曜日(5/22)より引き続きうつわノート八丁堀店でご覧頂けます。

普段よりうつわには自己主張が先立つよりも表現を抑えた奥深さを求めています。今も基本姿勢は変わりませんが、その中和された価値(またはそのような言い分)が通俗化してくると、スタイルも技術も流行をなぞることに留まってしまう危険性を感じます。表現に背を向けたまま軽装な再現と褒め合う市場に委ねて批評性を失うことで、工芸文化が痩せていくように思えます。

松永圭太さんの仕事を取り上げるのは、このような時代との対比もあります。あらためて自分の考えを概念化し、表現することの意味です。意匠研、卯辰山のご出身であれば当然のように個性や技巧を競う方向にあるでしょうから、決して松永さんが時代へのカウンターという意識ではないと思うのですが、他の参照から離れて自身で創造しようとする姿勢に於いて、相対的に時代へ意見を発しているように思えるのです。

個性を出すことも、それを抑えることも、どちらか一方を重んじるのではなく、大切なのはその骨格となる意志だと思います。松永さんのような新しい才能を通して、これからも多様な価値、表現、人物、市場をフラットに見ていきたいと思っています。

松永さんのこれからの国内に留まらず海外での活動にもどうぞご注目下さい。どうもありがとうございました。


これからの営業案内

うつわノート本店(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)
5/21(月)~5/25(金) 搬出・設営休み
5/26(土)~6/3(日) 藤田佳三展
6/4(月)~6/8(金) 搬出・設営休み
6/9(土)~6/17(日) 東亨展
川越店の営業カレンダーはこちら

うつわノート八丁堀店(東京都中央区八丁堀2-3-3 4F)
http://utsuwa-note.com/hatchobori
営業日:月~土曜 13時~19時
定休日:日曜日
常設品の器を展示しております。


# by sora_hikari | 2018-05-20 20:01 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」8日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」の8日目。会期は5/20(日)で終了します。最終日は松永さんが在廊します。どうぞこの機会にご来店下さい。

写真は松永圭太さんの住居のある岐阜県可児市と多治見の共同工房の様子です。1986年生まれ、31歳。多治見市で陶芸家の両親のもとに育ちました。大学では建築を学び、卒業後に陶芸の道へ。多くの著名作家を輩出している多治見市陶磁器意匠研究所へ進み、そして金沢卯辰山工芸工房を修了したのが2年前。独立まもない若手作家ですが、自分の考えをしっかり持った聡明な人物です。

大学時代に行った建築家・藤本壮介さんの事務所でのインターンの経験が、いまの創作へ影響を与えていると言います。藤本さんの著書「建築が生まれるとき」をはじめ、建築の根源的な問い直しや視点、床・壁・天井の曖昧な境界の考え方が、松永さんの陶芸の捉え方を変えました。

同じ素材を使いながら、一方はオブジェ、一方はうつわ。その境界は何なのか。松永さんの作品製作の過程でも同じ石膏型を用いながら、湾曲する半球の土を延長していけばオブジェになり、半分のまま留めればうつわになる。造形の線引きの曖昧さのなかに生れる「間」を形としたいと考えています。建築的合理性から派生しながら、それを陶芸(焼き物)の特性で崩していく。そこが松永作品のポイントです。

松永さんが育った多治見市市ノ倉近辺は、伝統産地でありながら自由造形を旨とする作り手が多かったそうです。ご自身の出自も陶芸一家。生まれながらに見てきた世界から脱するべく進んだ建築の道でしたが、結果的に今の職に運命づけられていました。しかし松永さんが今の職を選ぶには、従来の陶芸のセオリーをそのまま受け継ぐのではなく、固定された考え方や方法を自分なりに再構築する必要があったのではないでしょうか。今の創作物を見ていると、陶芸の在り方を問い直すことによって、自分自身を確立させる意思を感じるのです。

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松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

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松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


# by sora_hikari | 2018-05-19 18:13 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」8日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」の8日目。会期は明日5月20日までとなります。最終日は松永さんが在廊します。

松永さんのオブジェに見立ての花。齊藤謙大さんに添えて頂きました。

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松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

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松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


# by sora_hikari | 2018-05-19 14:30 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」7日目-2

松永圭太展 蛻 [Monuke]」(~5/20迄)の7日目-2。会期は残すところあと2日となりました。

松永圭太さんの茶碗と酒杯または茶杯。碗の形をとりながら、バランスを崩した動的な流れが特徴的です。観賞性と実用を兼ね備えた一品ものです。松永さんは人為的な作業の結果に生れる現象を器やオブジェに取り入れたいと考えています。

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松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

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松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


# by sora_hikari | 2018-05-18 18:13 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」7日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」(~5/20迄)の7日目。今日も暑くなりそうです。

Voidと名付けられたカップ、そして片口。粗い土の表情にモダンなフォルム。皿と同様に人気のあるシリーズです。

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松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

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松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


# by sora_hikari | 2018-05-18 11:09 | 松永圭太展2018