「東亨 展 金属のアフォーダンス」6日目-1

東亨 展 金属のアフォーダンス」(~6/17迄)の6日目-1。

直線的な台座付きの作品。アフリカの古い貨幣のイメージとも重なります。

これらもみな、金属の欠片ですが、その断片にどう意識が向けられるによって解釈が変わってきます。茶の湯の世界で言えば、見立てに近い美意識だと思いますが、単に捨てられた金属であるという点に於いてこれは道具ではなく、純粋に無駄なものであります。であるからこそ見る側との間に意味が生まれるというのは営業的な例えに聞こえるかもしれませんが、確かにそういうものだとご来店の皆様の目線を通して実感している次第です。

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東 亨 展 金属のアフォーダンス
2018年6月9日(土)~17日(日) 会期中無休
次回在廊日 6月17日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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東 亨(あずま・りょう)プロフィール
1988年   三重県生まれ
2011年   大阪芸術大学 金属工芸コース修了
2011~14年  同大学にて助手
2015年~  社会福祉法人に勤務
2018年   現在、大阪府堺市在住 近隣で製作


# by sora_hikari | 2018-06-14 11:39 | 東亨

「東亨 展 金属のアフォーダンス」5日目-2

東亨 展 金属のアフォーダンス」(~6/17迄)の5日目-2。

再び亜鉛鉄板(トタン)の作品です。

東さんは作品づくりに於いて、最終的に自分の手で表現したというよりも、結果的に「そう成った」という感覚の方が近いそうです。それを例えて「中動態」という考え方を示してくれました。能動と受動の間にあるのが中動態です。

作家が何か作る際には、往往にして自らの意志を形にして表現をしようと試みますが、東さんの場合、製作当初から具体的な結果を想定せずに、作っていく過程でそれは現れ、完成後に形が成ると考えています。素材に対して能動的でもなく、また素材から導かれるだけの受動態でもなく、むしろ素材との「あいだ」で起きる中動態的な行為によって結果が生まれるのです。

作家の意志や主語からもたらされるものとは隔絶した形。主体のない存在こそが、東さんの考える「作品」です。意志が先立つと表現論になりがちですし、素材からの受動だけに終始すると宗教的な言葉になりがちです。もっと中庸な乾いた意志とでも言えばいいでしょうか。自己表現や技術が先立たない作品の虚ろさは、そんな考えからきているのです。

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東 亨 展 金属のアフォーダンス
2018年6月9日(土)~17日(日) 会期中無休
次回在廊日 6月17日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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東 亨(あずま・りょう)プロフィール
1988年   三重県生まれ
2011年   大阪芸術大学 金属工芸コース修了
2011~14年  同大学にて助手
2015年~  社会福祉法人に勤務
2018年   現在、大阪府堺市在住 近隣で製作


# by sora_hikari | 2018-06-13 18:39 | 東亨

「東亨 展 金属のアフォーダンス」5日目-1

東亨 展 金属のアフォーダンス」(~6/17迄)の5日目-1。

金属断片の作品。台座がつくことで象徴性が高まり、作品然とします。その姿に安堵する方も多いでしょう。確かに分かり易くなる。しかしそこに在るのは本来の用途を失った残欠です。意味から解放された造形物。そこに新たな意味が生れます。

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東 亨 展 金属のアフォーダンス
2018年6月9日(土)~17日(日) 会期中無休
次回在廊日 6月17日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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東 亨(あずま・りょう)プロフィール
1988年   三重県生まれ
2011年   大阪芸術大学 金属工芸コース修了
2011~14年  同大学にて助手
2015年~  社会福祉法人に勤務
2018年   現在、大阪府堺市在住 近隣で製作


# by sora_hikari | 2018-06-13 10:10 | 東亨

「東亨 展 金属のアフォーダンス」4日目

東亨 展 金属のアフォーダンス」(~6/17迄)の4日目。

重量を感じる錆びた鉄を用いた作品です。リチャード・セラの綿密に計算されたそれに比して、即興的力学による形態です。作為的造形というよりも、むしろ見立てに近いプロセスでしょうか。実用的な鉄製品であれば酸化した赤錆は、本体を腐食させる負の現象ですが、東さんのこれは、硬質な鉄に陰影を与え、布のように柔らかな印象をもたらします。素材の性質からも、より彫刻的印象の強い作品と言えるでしょう。錆びた鉄に限らず、朽ちた木、塗り重ねた壁の塗装、苔蒸した石、使い込まれた布など、素材の時間経過は実用の負から転じて、情緒と共振する作用があります。

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東 亨 展 金属のアフォーダンス
2018年6月9日(土)~17日(日) 会期中無休
次回在廊日 6月17日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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東 亨(あずま・りょう)プロフィール
1988年   三重県生まれ
2011年   大阪芸術大学 金属工芸コース修了
2011~14年  同大学にて助手
2015年~  社会福祉法人に勤務
2018年   現在、大阪府堺市在住 近隣で製作


# by sora_hikari | 2018-06-12 18:04 | 東亨

「東亨 展 金属のアフォーダンス」3日目

東亨 展 金属のアフォーダンス」(~6/17迄)の3日目。

地球の総重量の34.6%を占める鉄。溶鉱炉で溶かされ、様々な用途に加工された鉄は、やがて役割を終え、酸化して自然に還ろうとします。鉄に限らず、人間も含め万物は物質に還元されます。今そこにあるモノは、うたかたの儚き瞬間を目にしているに過ぎないのかもしれません。

東さんの「てっかり」と呼ばれるこれらの作品は亜鉛鉄板(トタン)を用いています。米屋の建材として使われたのち、十数年もの間、忘れらたように町中に置かれていたものです。人は朽ちていく姿を通し、得も言えぬ意識が呼び起こされることがあるでしょう。

魂の抜け落ちた素材を使って、あらたな造形を施す。素材を支配するのではなく、素材側からアフォード(もたらす)されると、東さんは言います。これらはジャンクを用いたアートというよりも、工芸に近い思考だと考えています。

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東 亨 展 金属のアフォーダンス
2018年6月9日(土)~17日(日) 会期中無休
次回在廊日 6月17日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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東 亨(あずま・りょう)プロフィール
1988年   三重県生まれ
2011年   大阪芸術大学 金属工芸コース修了
2011~14年  同大学にて助手
2015年~  社会福祉法人に勤務
2018年   現在、大阪府堺市在住 近隣で製作


# by sora_hikari | 2018-06-11 19:09 | 東亨