坂野友紀さんのカトラリー

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葉山 haco 2007年9月

坂野友紀さんの洋白のスプーンです。丹精な金槌のつち目が綺麗です。ふわりと軽く手に馴染みます。坂野さんの作るカトラリーは、完成させ過ぎない余白が残っていて、はずしたバランス感覚が、形や雰囲気を魅力的にしているように思います。描き込み過ぎないスケッチの力の抜き具合とでも言えばいいでしょうか、そんな自然さが、金属だけど冷たくない温かさを感じさせます。

# by sora_hikari | 2007-10-03 00:46 | 坂野友紀さん

新宮州三さんの個展

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西麻布の桃居さんではじまった新宮州三さんの個展に行ってきました。今回が初個展。桃居さんでのお披露目です。新宮さんは京都の宇治市で制作されており、木地づくりから漆塗りまで一貫して制作されています。今回の展示は、お盆、箱もの、木台などの平面、四角形のものが中心です。これらは、木を張り合わせて作るのではなく、刳りもの(くりもの)といって、木を鑿(のみ)や鉋(カンナ)を使って、形を削りだしていくのだそうです。他に指しもの・曲げものという方法があるそうですが、刳りものは、それらに比べ、より原始的な制作方法のようです。木からそのまま生み出された形に、表面に鑿(のみ)や鉋(かんな)跡を残し、漆を塗り、仕上げに蜜蠟を塗ってあります。黒い漆は艶やかな仕上げではなく、下地塗りのマットな状態で、鑿跡(のみあと)の残る面を蜜蠟で磨くことで、光の反射が美しく黒の濃淡を映しだします。漆塗りの器は、一般的には繊細で艶やかなイメージですが、新宮さんの作られるものは、力強く、堅く引き締まって、太古の石のような印象を受けます。刳り、塗りを経てもなお、木のもつ力がそこにまだ残っているように感じます。きちんとした技術を裏付けにしながら、そういうストレートな作り手の気持ちが伝わってくるのが魅力的だと感じました。店内には同じ漆作家である奥様の村山亜矢子さんのお碗や箸も一部置かれており、女性らしい繊細な塗りものにも好感を持ちました。

新宮州三 木工展
2007年10月1日(月)-10月6日(土)
11:00-19:00
桃居(西麻布)

# by sora_hikari | 2007-10-02 00:29 | 新宮州三さん

錆びた水筒

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赤錆の出た鉄の水筒。口栓が白磁、赤いゴムパッキン。お茶で煮ると落ち着いた黒錆に変化します。

# by sora_hikari | 2007-10-01 00:50 | 古いもの

市川孝さんの鉢

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二子玉川 KOHORO 2007年9月

先日、KOHOROさんで行われた際のものです。大ぶりの耐熱鉢です。蓋のない土鍋といった方が的確かもしれません。火に直接かけて調理し、そのまま食卓で使える便利なものです。使っていくうちに良い色合いになっていきそうです。主張を抑えて料理や使い勝手を考えた器ですが、市川さんの手のぬくもりが伝わってくるように思います。長く使っていくうちに、作り手と自分の気持ちが染み込んでくる、そんな付き合いができればなと思います。

# by sora_hikari | 2007-09-30 01:21 | 市川孝さん

石田誠さん、海野毅さんの二人展

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西荻窪の魯山さんで開催されている石田誠さんと海野毅さんの二人展に行ってきました。石田さんは、焼〆の器、白磁の器に加えて新たにガレナ釉という鉛釉を使った民芸的な器を作られていました。ガレナ釉とは、リーチのスリップウェアや山陰の民芸窯などで使われた釉薬だそうです。海野さんのお仕事は今回初めて拝見しましたが、古色のある金属の匙やアクセサリーなどを展示されていました。魯山さんの店内の雰囲気にも影響されていると思うのですが、どちらも渋みのあるものでした。展示棚には古道具も一緒に置かれ、時代が違うものが交錯しながら影響し合い、ものの魅力を引き立てていました。

石田誠 海野毅 展
2007年9月22日(土)-30日(日)
11:00-19:00
魯山(西荻窪)  地図

# by sora_hikari | 2007-09-28 23:43 | 石田誠さん