西川聡さんの個展


[うつわ楓]
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[SHIZEN]
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うつわ楓とSHIZENの2店舗で同時開催中の西川聡さんの個展へ行ってきました。楓さんの方では、食器を中心にした「糧の器」、SHIZENさんの方では花器なども含めた「地の器」と題された展示になっています。西川さんの作る器は、手びねりで形作った表面に細かいマチエールを付けて銀彩や化粧土を施し、さらに漆で仕上げた独特のテクスチャーが印象的です。色は赤と黒銀彩の器が多く展示されていました。赤い器は、アジアやアフリカを旅した時に印象的だった色を器として出されているそうです。銀彩によるグレーの器は、黒からグレーへの微妙な色と階調の変化が、まるでメゾチントの版画を見ているように感じました。ご自身の山男のような髭の風貌もあってか、プリミティブといわれることが多い器のようですが、繊細な絵画のような側面もあり、また力強い彫刻のような面もあり、作り手の意識が強さと優しさの領域をまたいで生み出される造形のように感じました。


西川聡 陶展 ―地の器・糧の器―
2008年3月26日(水)-31日(月)
12:00-19:00 (※楓:最終日は17:00迄)
うつわ楓(南青山) ※HP
SHIZEN(千駄ヶ谷) ※HP

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# by sora_hikari | 2008-03-29 23:22 | 西川聡さん

春雪展

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代官山のギャラリー・イッツで開催されている「春雪」展に行ってきました。これはガラス作家のさじみささん、同じくガラスの井上枝利奈さん、陶磁の長峰菜穂子さんの三人展です。展のタイトルである「春雪」の意味するところは聞きそびれましたが、冬から春へ、春なのにまだ残る雪など、移り変わる季節への期待やなごり惜しさといった気持ちと結びつけて作品を見ていくと面白いのかもしれません。ついガラスは夏の食器というイメージがありますが、今回展示されているさじさんの色ガラスを混ぜたカップや、井上さんのパートドヴェールのプレートを見ると、季節に捉われずに使える楽しさを感じます。そこに渋い仕上げの長峰さんの陶磁器を加えて見ていくと、金属質の釉薬の渋さとガラスの清涼さとの対比が、春なのに雪、といったコントラストが見てとれて、この展示会の企画意図と結びつくような気がしてきます。そういう文脈を考えながらでもいいでしょうし、そんな難しいことは考えずに個々の作家さんの作品を楽しむのもいいと思います。

春雪
 さじみさ(ガラス)
 井上枝利奈(ガラス)
 長峰菜穂子(陶磁)
2008年3月22日(土)-30日(日)
GALLERY it's (代官山) ※HP
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# by sora_hikari | 2008-03-24 01:10 | 長峰菜穂子さん

田宮亜紀さんの個展

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南青山のうつわ楓で開催されている田宮亜紀さんの個展へ行ってきました。田宮さんの焼〆の器です。薪で焼成され、火色や土の変化に深み帯びた器の展示に加え、今回はガス窯で焼かれた耐熱用の鉢、植物や苔を植え込んだ鉢、木工作家の須田次郎さんと共作の木の蓋や台がセットになった器など、季節・用途・組合せを意図したあらたな器を見ることができました。焼〆の器は、料理を引き立ててくれるので、冬・春・夏・秋と季節季節に合わせた使い方をイメージするのも楽しいです。一気に春めいてきたこの頃、柔らかい色合いの焼〆が優しく見えました。


田宮亜紀 陶展
2008年3月19日(水)-24日(月)
12:00―19:00 (最終日は17:00迄)
うつわ楓(南青山) ※HP

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※参考
田宮さんのHPはこちら


# by sora_hikari | 2008-03-24 00:31 | 田宮亜紀さん

イイホシユミコさんの個展


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二子玉川のKOHOROで開催されているイイホシユミコさんの個展へ行ってきました。イイホシさんの器は磁器。口縁の滲んだ黒が琺瑯のようなカップが良く知られているかもしれません。イイホシさんの作る器は、手跡を残さない洗練されたデザインです。「思いをもてる、手づくりとプロダクトの境界にあるもの」。イイホシさんのホームページに書かれたこのコンセプトが象徴的です。今回の個展のテーマは、「DELMONICO DELMONICO」。これは1863年にアメリカのブルマン社が初めて建造した全車両食堂列車の名前をとって付けたシリーズ名だそうです。旅の途中の食堂車ででてくるような器がテーマだそうです。店内にはこのシリーズの白い器がひとつの台に並べ重ねてあってさながら食堂車の配膳を待つ器のようです。展示台の横の窓には車窓から写した写真もピンナップされる細かい演出も素敵です。このDELMONICOシリーズは従来の白に比べて透明感のあるきりっとした白になっています。イイホシさんの作る器は、ご自分の手で作るHand Workのものと、職人さんに制作してもらうProductsがあります。器のラインナップは今回の新作DELMONICOの他にvoyage,boit,bon voyage, unjourなどと名付けられたテーマがあり、それぞれにその器を使っている情景が湧いてくるストーリーがあります。それは器づくりという作業でありながら、どこかの風景を思いながらエッセイやスケッチを描くようなことなのかもしれません。感情を一歩引いた無機質な感じを出しつつも、実はその中に込められたイイホシさんの思いや景色があるからこそ、その世界に魅せられる人が多いのかもしれません。


イイホシユミコ
DELMONICO DELMONICO
2008年3月21日(金)-30日(日) (水曜定休)
11:00-19:00
KOHORO (二子玉川) ※HP

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※参考
・イイホシさんのHP
・インタビュー記事(by くらすこと)
・ガイド記事(by All About雑貨ガイド:江沢さん)


# by sora_hikari | 2008-03-22 19:15 | イイホシユミコさん

折形デザイン研究所

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南青山にある折形デザイン研究所に行ってきました。ここはグラフィックデザイナーの山口信博さんが主宰される折形デザインのお店、ギャラリー、小印刷所を兼ねたところです。元々、山口さんのデザイン事務所の方で展示されていたそうですが、数か月前にこちらの場所に独立して開設されたそうです。古い木造建ての家屋の1階の改装デザインは、プティキュの澄さんによるものだそうです。お店の中には、折形研究所でデザインされたいろいろな紙の折形や山口さんの装幀された書籍が並んでいます。紙で折られた紙幣包み、箸包み、ポチ袋などは、凛としてどれも日本の良き余白の活きた美しいものばかりです。部屋の片隅には、古い活版印刷機が置かれ、それによって印刷された文字の入った紙も見ることができます。その文字の余白や微妙な文字の押された紙の肉厚が感じられ、あらためて活版の良さを感じさせてくれます。青山とは思えない懐かしい雰囲気の中で、温かい照明の元で見る「紙」の美しさが再発見できる場所です。


折形デザイン研究所
港区南青山4-17-1  地図
shop 木・金・土 13:00―19:00
※ホームページはこちら


# by sora_hikari | 2008-03-22 01:42 | 見て歩き