徳利と酒盃

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粗赤土(T25) 白化粧(N123) 蛙目マット釉 還元焼成

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粗赤土(T25) 白化粧刷毛目(N123) 松灰釉 還元焼成

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粗赤土(T25)  松灰釉 還元焼成

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白化粧、白化粧薄掛け、刷毛目+灰釉

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はじめて作った徳利です。日本酒は飲まないのですが李朝の徳利に影響されて作ってみました。こういう袋物のろくろは難しいです。かなり肉厚になってしまったのでお酒はちょっとしか入らず、もしお店なんかで使うとお客さんに怒られそうです。粉引きの徳利の色合いは落ち着いた色になりました。刷毛目と灰釉のものはイメージしていた仕上がりと随分違ってしまいました。機会があればまた作ってみようと思います。

# by sora_hikari | 2007-04-13 00:24 | 自作のもの

漆 塗師物語 赤木明登

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赤木明登さんが編集者から漆の塗師になっていく過程をリアルに書かれています。おもしろくて一気に読みました。塗の工程については知識がないのでイメージできないところもあったのですが、そこに貫かれている漆に向かう姿勢には心を打たれます。修行を終えてからの個人作家としての美意識にも大いに共感するところがあります。それは柳宗悦の言う仏教的な精神に基づく作為を超えた他力道や即如という概念に通ずるもの感じます。赤木さんのことは私が器に興味を持ち始める前にすでにネームバリューのある方だったので作品性よりもお名前が先行してしまうところがあったのですが、今後はもっと素直にその背景とともにものの美しさに目を向けられるように思いました。赤木さんのみならず多くの作家の方がそこに至るさまざまなプロセスを経て作品を生み出していることの素晴らしさをあらためて感じます。器の向こうにあるもの、それをもっと感じながら器に接したいと思いました。

漆 塗師物語
赤木 明登 (著)
文藝春秋 (2006/06発刊)

# by sora_hikari | 2007-04-12 00:37 |

アトリエ線路脇展へ

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三田にあるギャラリーfuで開催されているアトリエ線路脇展に行ってきました。アトリエ線路脇とは、和紙の森田千晶さん、磁器の長峰菜穂子さん、鉄の柴崎智香さんの女性3人の共同工房です。作っている素材は違うのですが、どこか共通した女性らしい優しさを感じます。今回は手にとって親しみ易いサイズのものが多く展示されていて、生活の中でいろいろな利用シーンをイメージさせてくれます。

アトリエ線路脇3人展
2007年4月10日(火)~15日(日)
ギャラリーfu(東京三田)

※来週、兵庫県芦屋のbontonさんで長峰菜穂子さんの個展が開催されます。

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長峰菜穂子 作品展
2007年4月18日(水)~4月23日(月)
bonton (兵庫県芦屋市)

# by sora_hikari | 2007-04-10 22:55 | 長峰菜穂子さん

額賀章夫さんの飯椀と重し

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南青山 うつわ楓 2007年4月

先日、うつわ楓さんで行われた額賀章夫さんの個展の際のものです。飯椀の方は鉄釉の上にさっとひと筆の刷毛目があり、変化に富んだ焼き色になっています。額賀さんの飯椀は持ち易くバランスがとても良いです。もうひとつの重しの方は、プリーツワークと言ってこのところ額賀さんが取り組んでおられる鎬による化粧のものです。重しと書きましたが用途は使う人次第で、飾っておくだけで雰囲気のある渋カワイイ存在です。額賀さんはこれを「ネギ坊主」と名付けていらっしゃるそうです。名前も気に入りました。

※額賀さんの展示が益子のSTARNETで開催されます
額賀章夫|陶展
2007年4月14日(土) ~5月6日(日)
STARNET(場所はZONEの方ではなくARK内のyuseiの方です)

# by sora_hikari | 2007-04-09 23:38 | 額賀章夫さん

具本昌さんの白磁写真集

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韓国の写真家、具本昌(クー・ボンチャン)さんが撮った李朝白磁の写真集です。世界各国の美術館や博物館に収蔵されている白磁を撮った本です。クーさんと白磁の出会いは書物で見たルーシー・リーの隅に写っていた白磁の大壺に魅せられたのがきっかけだそうです。白磁を撮るにあったてはモノとして捉えるのではなく肖像写真を撮るように心がけると言います。タイトルである心の器、魂の器。写真からは器という物質の向こうにあるそんな内面も写っているように感じられます。

VESSELS FOR THE HEART
具本昌(Koo Bohnchang)

※こちらで他の写真が見れます

# by sora_hikari | 2007-04-09 00:47 |