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数家有二展 土の呼吸」は本日よりスタートしました。気温が冷え込む中、初日よりご来店くださいました皆様に御礼申し上げます。会期は12月20日(土)まで休まず営業いたします。
今回初めて数家さんの作品をご覧になる方ばかりで、多くの方から土と焼きの良さをご評価いただきました。数家さんの焼き物を見ると、世の中にはまだまだ知られていないディープな作家さんがいることに驚かされます。会期は始まったばかりです。まだ良い器がたくさんありますので、どうぞ明日からも宜しくお願いします。
数家有二展 土の呼吸
2025年12月13日(土)~20日(土)
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
経歴
1977年 三重県伊賀市に生まれる
1996年 農業法人で野菜を育てる。
2000年 パン職人になりパンを焼く
2004年 北海道旭川市に移住し野菜を育てる
2011年 陶芸家 稲垣征弘氏の指導を受ける
2013年 東旭川町に移住、半農半陶生活をする
2018年 伊賀に戻り地元の土で制作をはじめる
2025年 現在、伊賀にて作陶中
解説
数家有二さんは、農と陶、そして自然との共生を地続きの営みとして生きる陶芸家です。その多彩な経験の根底に流れるのは、常に「土」へのまなざしです。1977年、桃山時代に古田織部が指導した古伊賀・西光寺窯跡のほど近く、三重県伊賀市に生まれました。高校卒業後は農業法人で野菜づくりに携わり、その後パン職人として粉を練り、火と向き合う仕事に就きます。
2004年に北海道へ移住し、旭川近郊の畑や山の土に触れながら、一路窯・稲垣征弘氏のもとで陶芸を学びました。スコップ一本で山の斜面に築いた窯で土を焼き上げ、畑の土そのものを素材とする独自の表現を模索します。2013年には東旭川町瑞穂に移り、「半農半陶」の暮らしを実践。ベトナム、韓国、沖縄、西表島、ハンガリー、インドへと渡り、南蛮焼締やパナリ土器、高麗李朝の古陶、そして土器づくりの源流に触れながら、土と人との関係を探りました。
2018年、生まれ故郷・伊賀の山林に戻り、約4000坪の森を整備。間伐や炭素埋設、無肥料によるエネルギー農法を実践しつつ、森の原土を叩き、溶かし、混ぜ合わせながら、自らの手で器を生み出しています。古典的な伊賀焼をなぞるのではなく、土の呼吸に寄り添い、土そのものの生命力を映し出す数家さんの器。大地の記憶と人の営みが交わるような焼き物の世界を、ぜひご覧ください。店主