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「長谷川奈津展 林檎の花」 明日4/21(土)より

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明日4月21日(土)から始まる「長谷川奈津展 林檎の花」の準備が整いました。ベーシックな食器から花入れなど、日常の中にあって美しさを増すうつわが400点近く揃いました。明日、あさっては長谷川さんが在廊されます。天気も良くなりそうです。どうぞこの機会にお出掛けください。


長谷川奈津展 林檎の花
2018年 4月21日(土)~29日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 4月21日・22日
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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長谷川奈津プロフィール
1967年 東京生まれ
1994年 東京芸術大学 大学院陶芸専攻終了
1995年 青木亮氏のもと塊工房で学ぶ
1997年 神奈川県津久井郡(現 相模原市)に築窯
2018年 現在同地にて作陶


by sora_hikari | 2018-04-20 20:13 | 長谷川奈津 展

「長谷川奈津展 林檎の花」 開催のお知らせ

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4月21日(土)から29日(日)まで開催する「長谷川奈津展 林檎の花」のご案内です。

まもなく開花する薄紅色の林檎の花。寒さに耐えながら大きな実をつける樹木にしては、意外なほど控えめで清楚な花を咲かせます。林檎灰の釉薬を多く用いる長谷川奈津さんの慎ましくも芯のしっかりしたうつわの印象と重ね合せました。

まだうつわを見始めてまもない頃、無心で手にした器が長谷川さんのご飯茶碗でした。それは今迄見てきたものと違って、謙虚な美しさながら深く心に届く存在感がありました。同じ種類の器であっても、個々にじっくり見ていくと、その中に自分を待っていたような1点と出会える。道具としての用の美が尊ばれる頃でしたが、むしろそこに潜む造形の芯の強さに魅力を感じたのでした。

素材に逆らわず、自然性を引き出したうつわ。反復と新たな試み。毎年収穫する林檎も、その年ごとに採れる色づきや甘みが異なるように、それぞれに微妙な変化があって、果実に蓄えられた奥行こそが、実りの豊かさだと思うのです。長谷川さんのうつわも同様に、この基本的な向き合い方があり、それを確かなものにしています。劇的な変化よりも日々積み重ねた身近な中にこそ、本質的な美が宿ることに気づかせてくれるのです。

あれから十数年が経ち、うつわを取り巻く環境も大きく変化してきました。あらためて長谷川さんが、今何を考え、どこに向かっているのか。それを知りたく今展をお願いしました。弊店にとってうつわの魅力の原点に触れる長谷川さんをお迎えできることは大きな喜びです。これを皆様とも共有したく思っております。ご来店をお待ちしております。店主

長谷川奈津プロフィール
1967年 東京生まれ
1994年 東京芸術大学 大学院陶芸専攻終了
1995年 青木亮氏のもと塊工房で学ぶ
1997年 神奈川県津久井郡(現 相模原市)に築窯
2018年 現在同地にて作陶


長谷川奈津展 林檎の花
2018年 4月21日(土)~29日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 4月21日・22日
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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by sora_hikari | 2018-04-16 18:19 | 長谷川奈津 展

「山本亮平・ゆき 展 白瓷考」 ありがとうございました

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山本亮平・ゆき 展 白瓷考」は本日終了しました。ご来店頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。

今展は白瓷の境界に潜む美しさをテーマとしました。穢れなき純白や技巧的な華飾といった極を求めるのではなく、その中間にある不確かな領域です。しかし視覚的に捉えずらくとも、五感を複合した感覚野はそれを感じ取っています。一方的な「凄さ」を観賞するのとは違い、説明しづらい曖昧さは、むしろ見る側(使う側)の能動的な意識を高め、相互の関係を深くするように思います。お互いが補完し合うことで成立する美しさは、日本の器の特徴ではないでしょうか。

表層的な骨董「っぽさ」ではなく、手間をかけながら400年前の素材と方法に遡行することで、その意味を知り、自己の視点で現世の美しさを問う。古典の骨格を踏まえた上で、今に唆る肌を纏う。それが山本さんの器の在り方だと思います。

視覚的分かり易さが一般化するネット時代にあって、敢えて逆行しようとする姿勢は、伝統の地、有田で仕事をする山本さんの矜持に思えます。しかし一見無口に思える器も、今展で多くの方の豊かな感性に支えられることを実感しました。たくさんの支持を頂きつつも極端な集中ではなく、しみじみと味わいながら選ぶ光景が積み重なる9日間でした。器の展示会とは、かくありたいものです。

引き続き来週中ばより、うつわノート八丁堀店で展示品の一部をご覧頂けます。この機会にあらためて山本亮平さん・ゆきさんの器を手にして下さることを願っております。この度はありがとうございました。


これからの営業案内

うつわノート本店(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)
4/16(月)~4/20(金) 搬出・設営休み
4/21(土)~4/29(日) 長谷川奈津展
4/30(月)~5/11(金) GW・搬出・設営休み
5/12(土)~5/20(日) 松永圭太展

川越店の営業カレンダーはこちら

うつわノート八丁堀店(東京都中央区八丁堀2-3-3 4F)
http://utsuwa-note.com/hatchobori
営業日:月~土曜 13時~19時
定休日:日曜日
常設品の器を展示しております。


by sora_hikari | 2018-04-15 18:16 | 山本亮平・ゆき2018

「山本亮平・ゆき 展 白瓷考」 8日目

山本亮平・ゆき 展 白瓷考」の8日目。会期は明日4/15(日)までとなります。

山本亮平さん、ゆきさんの暮らす佐賀県有田町。近くには初期伊万里や唐津が同時に焼かれた古い窯跡があります。日本の食卓を変えてしまった磁器生産は、400年前にここ有田で始まりました。

ご夫婦共に有田窯業大学校を修了され、ご主人の亮平さんが土づくりから焼成まで全般を、奥様のゆきさんが絵付けを担当されています。亮平さんは東京出身、ゆきさんは長崎出身で有田焼の伝統家系ではありません。

独立後、長らく型打ちの白釉の食器を中心に製作されていましたが、約5年ほど前から現在のような土や薪窯焼成など有田の古典に繋がる器づくりに取り組まれています。以前の器も現在の器も一貫しているのは、日常の暮らしの中に軸足を置いた端整な食器を中心にしている点です。

昨年購入した山林を今年から開墾し始め、年内にはご自身の薪窯を築窯される予定です。自然に育った木々は濃く、伐採だけでも大変ですが、こつこつと自分たちで進める作業は、新たな思いで臨む器に繋がっていくことでしょう。

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山本亮平・ゆき 展 白瓷考(はくじこう)
2018年4月7日(土)~15日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図

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山本亮平プロフィール
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆきプロフィール
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作


by sora_hikari | 2018-04-14 18:21 | 山本亮平・ゆき2018

「山本亮平・ゆき 展 白瓷考」 7日目-3

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山本亮平・ゆき 展 白瓷考」(4/15迄)の7日目-3。

色気とは目で見るよりも漂うもの。藍の上に微かな金彩の花文様が描かれた瑠璃刷毛徳利。


山本亮平・ゆき 展 白瓷考(はくじこう)
2018年4月7日(土)~15日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図

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山本亮平プロフィール
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆきプロフィール
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作


by sora_hikari | 2018-04-13 18:32 | 山本亮平・ゆき2018

「山本亮平・ゆき 展 白瓷考」 7日目

山本亮平・ゆき 展 白瓷考」(4/15迄)の7日目-2。

山本さんの煎茶道具他。雑念のない清廉な白もあれば、哀愁を含んだ白もあります。これは心の機微を汲みとる白でしょうか。茶には自身の気持ちが映り込みます。

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山本亮平・ゆき 展 白瓷考(はくじこう)
2018年4月7日(土)~15日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図

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山本亮平プロフィール
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆきプロフィール
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作


by sora_hikari | 2018-04-13 15:55 | 山本亮平・ゆき2018

「山本亮平・ゆき 展 白瓷考」 7日目

山本亮平・ゆき 展 白瓷考」(4/15迄)の7日目。

有田→唐津→李朝と歴史を遡ると青磁にも辿りつく訳で、最近の作としている青瓷です。釉薬に含まれる僅かな鉄分が還元炎によって発色しますが、人工的な金属によるものではなく、有田の自然石を砕いた釉薬でこの色を得ています。あくまで白瓷を核に据えたうえでの呈色というのが山本さんのこだわりでしょう。

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山本亮平・ゆき 展 白瓷考(はくじこう)
2018年4月7日(土)~15日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図

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山本亮平プロフィール
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆきプロフィール
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作


by sora_hikari | 2018-04-13 11:30 | 山本亮平・ゆき2018

「山本亮平・ゆき 展 白瓷考」 6日目

山本亮平・ゆき 展 白瓷考」(4/15迄)の6日目。

山本亮平さんの唐津手。砂岩を砕いて胎土とした石質に近い組成です。土の在り方から仕事を見直すきっかけになった器です。400年前に作られた唐津の原形は、土ものよりも石ものに近い。当時作られた器は、磁器に成りきる前の姿であった。その境界の曖昧さが、山本さんの現在の仕事に繋がっています。

400年前に使われたであろう素材と方法に倣って作られた器は、当時の姿そのものに近づきます。時代を経て味の付いた器ではなく、うぶなまま。敢えて後処理をして装うことはしていません。この再現性ゆえに、古典や骨董に興味がある方から評価を得る仕上がりです。

しかし山本さんの関心は古典再現の原理主義でありません。古典を根底から見つめた時に浮かび上がってくる現代の美しさに着目することです。例えば、グレン・グールドによる「ゴールドベルク変奏曲」。古典を如何に解釈したか。クラシック領域から新たな世界を広げたか。そこが今に生きる作家が古典に取り組む肝であるでしょう。

古典は単に写すのではなく如何に奏でるかに意味があります。今の演奏を聴いてみたい。それが今の山本さんの仕事への興味です。昭和レガシーな陶芸の文脈とは違った、新たな古典の可能性が聴こえてくるのです。

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山本亮平・ゆき 展 白瓷考(はくじこう)
2018年4月7日(土)~15日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図

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山本亮平プロフィール
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆきプロフィール
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作


by sora_hikari | 2018-04-12 18:07 | 山本亮平・ゆき2018

「山本亮平・ゆき 展 白瓷考」 5日目

山本亮平・ゆき 展 白瓷考」(4/15迄)の5日目。

山本亮平さんの粉白瓷(こっぱくじ)。朝鮮の粉青沙器に通じる作風ですが、褐色の胎土の上に白い泥を塗ることで白磁に似せるそれとは異なり、磁器質の白色の胎(主に陶石)に、同質の白を施した山本さんの独自の考えに基づく作行です。

白に白。一見すると分かりづらく思いますが、それはまるでカジミール・マレーヴィチの「白の上の白」の様な抽象画を見るようです。表現することを限りなく抑えたシュプレマティスム。その絶対性がこの器の魅力でしょう。

古典的手法に倣いながら、その隙間に見える新たな気づき。今まで当たり前だと思っていたことに、如何に違った視点を持ち得るか。それは繰り返しの日常に生れる「はっ」とする瞬間。つまり脳内でおこるクオリアです。この意識が山本さんは大切だと考えています。

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山本亮平・ゆき 展 白瓷考(はくじこう)
2018年4月7日(土)~15日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図

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山本亮平プロフィール
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆきプロフィール
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作


by sora_hikari | 2018-04-11 18:22 | 山本亮平・ゆき2018

「山本亮平・ゆき 展 白瓷考」 4日目

山本亮平・ゆき 展 白瓷考」(4/15迄)の4日目。

山本亮平さん・ゆきさんの染付。今にも消えてしまいそうな儚さ。中には目を凝らさないとそこに描かれた文様に気づかないものもあります。見えるか見えないか。それは儚く、隠微で、見る側の意識を奥に連れていきます。限りなく白瓷に寄せた染付です。

有田で染付をやっていると、古典柄を意識せずにいられなくなります。それを積極的に取り入れるのか、もしくはそこから離れて現代的な独自性を求めるのか。古典に近づこうとすればするほど、その意味を再認識せねば創作の意識を保てなくなります。

山本さんはこの二極の選択ではなく、その間に座す染付の捉え方に執心しています。古典的な文様を用いようとも、敢えて不鮮明で見えない程の「表現」を試みています。骨董風を目指すのではなく、そこに備わった美的要素を如何に抽出できるかが肝心です。

古典を求めるなら、骨董で済むではないか。文様のパターンはコンピュータによる組み合わせで限りなく生み出すことができる時代です。だからこそ、作る人の考え方が重要になります。

山本さんは、再現性のクオリティを求めることよりも、どういう視座に立っているのか、この文脈が大切だと思っています。新しさとは決して奇異なことに走るのではない、古さとは古いままであることではない。不易流行。常々、変化しようとすることに発見があるのです。

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山本亮平・ゆき 展 白瓷考(はくじこう)
2018年4月7日(土)~15日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図

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山本亮平プロフィール
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作

山本ゆきプロフィール
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2018年 佐賀県有田町にて制作


by sora_hikari | 2018-04-10 18:22 | 山本亮平・ゆき2018