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「安永正臣展 オリエントの記憶」5日目

安永正臣展 オリエントの記憶」の5日目。

「熔け合う壺」、「脱殻」、「釉皮」などと技法や形状に準じて名付けられた作品です。一般的にこれらを見る限り、安永正臣さんはオブジェ作家、または現代工芸家と位置づけられると思いますが、別の解釈をすれば大いに「うつわ」作家であるとも言えます。

事実、いずれの作品も器の形態をしており、その既成化された器の概念を転換させることを試みているからです。土を覆う釉薬を器胎に用いる主従の逆転、熔けて結び合う器の集積、本体の抜け殻となる表皮、土に埋めて焼く鋳造技法の引用。いずれも「うつわ」という機能を解体し、脱構築を図っています。

ゆえに逆説的に見れば、うつわの偏愛作家なのであり、そこ見落としては本質に近づけないように思います。器の組成の源流を問うて表現していることに意味があるのです。さらに作品の自己表現が行き過ぎずに留まっているのは、「うつわ」を底流に置いた客観性があるからです。これも受け取る側にとって肝心なことでしょう。

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安永正臣展 オリエントの記憶
2018年1月27日(土)~2月4日(土) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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安永正臣プロフィール
1982年 大阪府生まれ
2006年 大阪産業大学大学院環境デザイン専攻修了
2007年 三重県伊賀市にて独立
2011年 薪窯築窯
2018年 現在 三重県伊賀市にて製作


by sora_hikari | 2018-01-31 18:19 | 安永正臣 展

「安永正臣展 オリエントの記憶」4日目

安永正臣展 オリエントの記憶」の4日目。

鳥や動物を象った造形。オブジェに対してもう一方の軸。石彫にも見えますが、これも釉薬の塊を砂に埋めて焼成している過程は同じです。釉薬に含まれる鉱物が溶け、表面を研磨することで、この淡く曖昧な色が生れます。

エジプト、メソポタミア、ペルシャなど古代オリエントの神獣を思わせる造形。遥か昔に大河流域に興った大文明。かつて栄華を誇った人々の暮らしがやがて土に埋まり、儚き営みを今に伝える欠片。消えらんとする輪郭は、シルクロードの幻想世界を思わせます。

※ご紹介品の一部は売約済みです。

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安永正臣展 オリエントの記憶
2018年1月27日(土)~2月4日(土) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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安永正臣プロフィール
1982年 大阪府生まれ
2006年 大阪産業大学大学院環境デザイン専攻修了
2007年 三重県伊賀市にて独立
2011年 薪窯築窯
2018年 現在 三重県伊賀市にて製作


by sora_hikari | 2018-01-30 18:17 | 安永正臣 展

「安永正臣展 オリエントの記憶」3日目

安永正臣展 オリエントの記憶」の3日目。

砕(sai)と名付けられたシリーズ。ガラス質の素材を粘土状に成形し、砂に埋めて焼成しています。高さ10cm程のものが多く、椀形(わんなり)の手で包めるサイズです。手捻りで成形したフォルムが、砂を通した熱によって軟らかく溶け、欠片が付着し、意図せぬ景色を作り出します。土石とガラスを分けて捉えるのではなく、地球が何億年もかけて精製した鉱物の壮大なドラマの片鱗を感じさせます。

※ご紹介品の一部は売約済みです。

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安永正臣展 オリエントの記憶
2018年1月27日(土)~2月4日(土) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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安永正臣プロフィール
1982年 大阪府生まれ
2006年 大阪産業大学大学院環境デザイン専攻修了
2007年 三重県伊賀市にて独立
2011年 薪窯築窯
2018年 現在 三重県伊賀市にて製作


by sora_hikari | 2018-01-29 18:17 | 安永正臣 展

「安永正臣展 オリエントの記憶」2日目

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安永正臣展 オリエントの記憶」の2日目。本日も寒い中、ご来店頂きありがとうございました。安永さんの在廊は本日で終了し、伊賀にお戻りになります。明日以降、具体的な展示品を紹介して参ります。


安永正臣展 オリエントの記憶
2018年1月27日(土)~2月4日(土) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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安永正臣プロフィール
1982年 大阪府生まれ
2006年 大阪産業大学大学院環境デザイン専攻修了
2007年 三重県伊賀市にて独立
2011年 薪窯築窯
2018年 現在 三重県伊賀市にて製作


by sora_hikari | 2018-01-28 18:21 | 安永正臣 展

「安永正臣展 オリエントの記憶」 始まりました

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安永正臣展 オリエントの記憶」は本日より始まりました。気温が低い中、途切れることなくご来店頂き、ありがたい限りです。安永さんとじっくりお話される熱心な方が多く良いスタートとなりました。明日1/28も安永さんが在廊されます。会期は2月4日(日)まで無休でご案内致します。


安永正臣展 オリエントの記憶
2018年1月27日(土)~2月4日(土) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 1月27日・28日
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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安永正臣プロフィール
1982年 大阪府生まれ
2006年 大阪産業大学大学院環境デザイン専攻修了
2007年 三重県伊賀市にて独立
2011年 薪窯築窯
2018年 現在 三重県伊賀市にて製作


by sora_hikari | 2018-01-27 18:05 | 安永正臣 展

「安永正臣展 オリエントの記憶」 1/27(土)より

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安永正臣展 オリエントの記憶」(~2/4迄)の準備が整いました。総計115点。いずれも唯一の表情をもつ作品です。明日1月27日(土)11時よりオープンします。明日、あさっては安永さんが在廊しますので、どうぞこの機会にご来店ください。


安永正臣展 オリエントの記憶
2018年1月27日(土)~2月4日(土) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 1月27日・28日
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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安永正臣プロフィール
1982年 大阪府生まれ
2006年 大阪産業大学大学院環境デザイン専攻修了
2007年 三重県伊賀市にて独立
2011年 薪窯築窯
2018年 現在 三重県伊賀市にて製作


by sora_hikari | 2018-01-26 18:09 | 安永正臣 展

「安永正臣展 オリエントの記憶」 1/27(土)より

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積み重なった小さな欠片が、堆積した貝塚のように見えます。それは太古の人々の営みの痕跡。地層で封印された記憶が現代に解き放たれます。

安永正臣展 オリエントの記憶」は、今週末の1/27(土)から始まります。初日、二日目は安永さんが在廊します。


安永正臣展 オリエントの記憶
2018年1月27日(土)~2月4日(土) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 1月27日・28日
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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安永正臣プロフィール
1982年 大阪府生まれ
2006年 大阪産業大学大学院環境デザイン専攻修了
2007年 三重県伊賀市にて独立
2011年 薪窯築窯
2018年 現在 三重県伊賀市にて製作


by sora_hikari | 2018-01-25 18:30 | 安永正臣 展

「安永正臣展 オリエントの記憶」 開催のお知らせ

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1/27(土)から2/4(日)に開催する「安永正臣展 オリエントの記憶」のご案内です。

例えばエジプトで発掘された古代ガラス。例えば海辺の波に洗われた動物の骨片。かつて意味をもった実体が、風化して新たな存在に変容される。終わっているが未だに続いている感覚。そこに漂うのは魂の抜けてしまった寂寥感だろうか。

焼き物の歴史を辿っていくと、中国と中近東を発祥とする大きな2つの核に繋がる。日本の焼き物の歴史は紛れもなく中国の系譜にあるが、安永正臣の造形は古代オリエントの発掘品を彷彿させる。

陶芸という形式を取りながらも、使う素材は釉薬やガラスに近い。それを手捻りで成形し、カオリンの原土を入れた匣鉢(さや)に埋めて焼成する。焼き上がった物体を掘り出すのは、さながら発掘作業のようだ。性質的に焼き物とガラスの中間に位置するもの。しかし直接手によって成形される点において陶芸の行為である。窯業という底流で繋がっているが、あくまで技法の選択でしかない。追い求めるのは焼かれた結果、生み出される物体の儚さである。虚ろな美。それは遥か昔の記憶の延長線上で現在と接続される。

大阪生れ。大学時代に走泥社の星野暁氏に学び陶芸に出会う。以来、釉薬を素材に使った焼き物を手掛けている。三重県伊賀市の作業場で、この冬、製作に没頭した。その成果を確かめて頂きたい。店主

プロフィール
1982年 大阪府生まれ
2006年 大阪産業大学大学院環境デザイン専攻修了
2007年 三重県伊賀市にて独立
2011年 薪窯築窯
2018年 現在 三重県伊賀市にて製作


安永正臣展 オリエントの記憶
2018年1月27日(土)~2月4日(土) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 1月27日・28日
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2018-01-22 18:15 | 安永正臣 展

「 小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」 ありがとうございました

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小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」は本日終了しました。会期中ご来店頂きました皆様へ心より御礼申し上げます。

一昨年の「衝撃の美」、昨年の「遠くの太鼓」に続き、人が物を作る原点となる情念を探りたく企画しました。スタイル化する工芸へのカウンターの意図もありますが、否定ではなく、あくまで相対化です。用具の持つ表裏一体のもう一方の情緒性。そこが語られず、抜け落ちてしまうことへの危惧でもあります。今回の「小泉直彦 絵画展 秩父の神様」も奇しくも、祈りや畏れといった人のカルマを根底にした絵画であると思っています。技巧やスタイルではなく、心の奥に刺さるものは何か、どこから沸き起こるのか。絵であっても、うつわであっても根底は同じではないでしょうか。それをストレートに表現出来る小泉さんに感化された9日間でした。

お持ち帰り頂いた小泉さんの作品が、皆様の心の支えになりますように。小泉さんの今後の活動にもどうぞご注目ください。この度はありがとうございました。


これからの営業案内

うつわノート本店(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)
1/22(月)~26(金) 搬出・設営休み
1/27(土)~2/4(日) 安永正臣展
2/5(月)~2/23(金) 冬期休業
2/24(土)~3/4(日) 打田翠展

2018年の営業カレンダーを更新しております。

うつわノート八丁堀店(東京都中央区八丁堀2-3-3 4F)
http://utsuwa-note.com/hatchobori
営業日:月~土曜 13時~19時
定休日:日曜日
常設品の器を展示しております。


by sora_hikari | 2018-01-21 19:13 | 小泉直彦 絵画展

「 小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」 8日目

小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」の8日目。

秩父の武甲山と小泉さんの六畳一間のアトリエ兼、生活空間。取りあえず並べられた作品、絵の具の盛り上がったパレット、描き汚れたこたつ板、民間信仰物、歴史書など。こう書くとヘンリー・ダーガーのアトリエのような偏執的で雑然とした様子に思うかもしれませんが、さにあらず絵を描く道具がこれしかないのかと驚くほど、こざっぱりとした作業場です。いや、道具が少ないからこそ、悶々とした思いを真っ直ぐに表現できるのかもしれません。絵に向かう日頃の作業が目に浮かびます。

幼少期に考古好きの叔父から見せてもらった土器片に高揚して以来、近所で縄文土器片を拾って集める風変わりな少年時代だったそうです。中学、高校時代にはギター、そして歴史好きが高じて大学では日本史を専攻。しかしここではないと3年で中退。長野県にある信濃デッサン館で見た村山槐多、関根正二、松本竣介たちの絵に影響を受け、絵を描き始めたそうです。絵の専門教育を受けるでもなく、自分の思いを描くために選んだ道。一般的な経済活動を思えば、なんとも不可解な選択です。一途と言うか、不器用というか。その無垢な動機が、やはり小泉直彦の絵の魅力でもあるでしょう。この時世にあって戦略なき、純粋さ。本人と会えば、少しは納得して頂けるのではないでしょうか。

明日はいよいよ最終日、小泉さんが在廊します。

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小泉直彦 絵画展 秩父の神様
2018年1月13日(土)~21日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 1/20(土)・21(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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小泉直彦プロフィール
1985年 埼玉県秩父生まれ
2007年 中央大学文学部日本史学科中退 絵を志す
2010年 信濃デッサン館館主窪島誠一郎に師事
2013年 以降 東京 神戸で個展 グループ展
2015年 独立
2018年 現在、秩父にて制作


by sora_hikari | 2018-01-20 18:09 | 小泉直彦 絵画展