カテゴリ:松永圭太展2018( 15 )

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」ありがとうございました

d0087761_084366.jpg

松永圭太展 蛻 [Monuke]」は本日終了しました。2016年に続き弊店2回目となる個展でしたが、作品の幅も広がり手応えのある展示会となりました。ご来店頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。作品の一部は、来週火曜日(5/22)より引き続きうつわノート八丁堀店でご覧頂けます。

普段よりうつわには自己主張が先立つよりも表現を抑えた奥深さを求めています。今も基本姿勢は変わりませんが、その中和された価値(またはそのような言い分)が通俗化してくると、スタイルも技術も流行をなぞることに留まってしまう危険性を感じます。表現に背を向けたまま軽装な再現と褒め合う市場に委ねて批評性を失うことで、工芸文化が痩せていくように思えます。

松永圭太さんの仕事を取り上げるのは、このような時代との対比もあります。あらためて自分の考えを概念化し、表現することの意味です。意匠研、卯辰山のご出身であれば当然のように個性や技巧を競う方向にあるでしょうから、決して松永さんが時代へのカウンターという意識ではないと思うのですが、他の参照から離れて自身で創造しようとする姿勢に於いて、相対的に時代へ意見を発しているように思えるのです。

個性を出すことも、それを抑えることも、どちらか一方を重んじるのではなく、大切なのはその骨格となる意志だと思います。松永さんのような新しい才能を通して、これからも多様な価値、表現、人物、市場をフラットに見ていきたいと思っています。

松永さんのこれからの国内に留まらず海外での活動にもどうぞご注目下さい。どうもありがとうございました。


これからの営業案内

うつわノート本店(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)
5/21(月)~5/25(金) 搬出・設営休み
5/26(土)~6/3(日) 藤田佳三展
6/4(月)~6/8(金) 搬出・設営休み
6/9(土)~6/17(日) 東亨展
川越店の営業カレンダーはこちら

うつわノート八丁堀店(東京都中央区八丁堀2-3-3 4F)
http://utsuwa-note.com/hatchobori
営業日:月~土曜 13時~19時
定休日:日曜日
常設品の器を展示しております。


by sora_hikari | 2018-05-20 20:01 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」8日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」の8日目。会期は5/20(日)で終了します。最終日は松永さんが在廊します。どうぞこの機会にご来店下さい。

写真は松永圭太さんの住居のある岐阜県可児市と多治見の共同工房の様子です。1986年生まれ、31歳。多治見市で陶芸家の両親のもとに育ちました。大学では建築を学び、卒業後に陶芸の道へ。多くの著名作家を輩出している多治見市陶磁器意匠研究所へ進み、そして金沢卯辰山工芸工房を修了したのが2年前。独立まもない若手作家ですが、自分の考えをしっかり持った聡明な人物です。

大学時代に行った建築家・藤本壮介さんの事務所でのインターンの経験が、いまの創作へ影響を与えていると言います。藤本さんの著書「建築が生まれるとき」をはじめ、建築の根源的な問い直しや視点、床・壁・天井の曖昧な境界の考え方が、松永さんの陶芸の捉え方を変えました。

同じ素材を使いながら、一方はオブジェ、一方はうつわ。その境界は何なのか。松永さんの作品製作の過程でも同じ石膏型を用いながら、湾曲する半球の土を延長していけばオブジェになり、半分のまま留めればうつわになる。造形の線引きの曖昧さのなかに生れる「間」を形としたいと考えています。建築的合理性から派生しながら、それを陶芸(焼き物)の特性で崩していく。そこが松永作品のポイントです。

松永さんが育った多治見市市ノ倉近辺は、伝統産地でありながら自由造形を旨とする作り手が多かったそうです。ご自身の出自も陶芸一家。生まれながらに見てきた世界から脱するべく進んだ建築の道でしたが、結果的に今の職に運命づけられていました。しかし松永さんが今の職を選ぶには、従来の陶芸のセオリーをそのまま受け継ぐのではなく、固定された考え方や方法を自分なりに再構築する必要があったのではないでしょうか。今の創作物を見ていると、陶芸の在り方を問い直すことによって、自分自身を確立させる意思を感じるのです。

d0087761_005395.jpg


d0087761_01243.jpg


d0087761_01976.jpg


d0087761_01248.jpg



松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

d0087761_19144237.jpgd0087761_1915067.jpg

松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


by sora_hikari | 2018-05-19 18:13 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」8日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」の8日目。会期は明日5月20日までとなります。最終日は松永さんが在廊します。

松永さんのオブジェに見立ての花。齊藤謙大さんに添えて頂きました。

d0087761_143034.jpg


d0087761_14301164.jpg


d0087761_14301980.jpg


d0087761_14302570.jpg



松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

d0087761_19144237.jpgd0087761_1915067.jpg

松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


by sora_hikari | 2018-05-19 14:30 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」7日目-2

松永圭太展 蛻 [Monuke]」(~5/20迄)の7日目-2。会期は残すところあと2日となりました。

松永圭太さんの茶碗と酒杯または茶杯。碗の形をとりながら、バランスを崩した動的な流れが特徴的です。観賞性と実用を兼ね備えた一品ものです。松永さんは人為的な作業の結果に生れる現象を器やオブジェに取り入れたいと考えています。

d0087761_15514890.jpg


d0087761_15485352.jpg


d0087761_15485927.jpg


d0087761_154954.jpg


d0087761_15491237.jpg


d0087761_15491945.jpg


d0087761_15492628.jpg


d0087761_15493463.jpg


d0087761_1549413.jpg


d0087761_15494791.jpg



松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

d0087761_19144237.jpgd0087761_1915067.jpg

松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


by sora_hikari | 2018-05-18 18:13 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」7日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」(~5/20迄)の7日目。今日も暑くなりそうです。

Voidと名付けられたカップ、そして片口。粗い土の表情にモダンなフォルム。皿と同様に人気のあるシリーズです。

d0087761_1135998.jpg


d0087761_114816.jpg


d0087761_11416100.jpg


d0087761_1142725.jpg


d0087761_1143445.jpg


d0087761_1144217.jpg


d0087761_1145172.jpg


d0087761_1145913.jpg



松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

d0087761_19144237.jpgd0087761_1915067.jpg

松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


by sora_hikari | 2018-05-18 11:09 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」6日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」(~5/20迄)の6日目。

拇印を意味するThumbprint(サムプリント)と名付けられたプレート。石膏型に原土を指で押し当てて作る作業をタイトルにしています。CADで図面化された整った形に、粗い土の表情を活かしたプリミティブ・モダンといった極の対比が特徴です。長方の矩形が多く、間をとった盛り付けが料理を美しく演出します。定評のあるシリーズです。

d0087761_14252799.jpg


d0087761_14253727.jpg


d0087761_14254463.jpg


d0087761_14255160.jpg


d0087761_14255889.jpg


d0087761_1426418.jpg


d0087761_14261137.jpg


d0087761_14261855.jpg


d0087761_1426251.jpg


d0087761_14263148.jpg


d0087761_14263927.jpg


d0087761_14264619.jpg



松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

d0087761_19144237.jpgd0087761_1915067.jpg

松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


by sora_hikari | 2018-05-17 18:03 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」5日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」(~5/20迄)の5日目。

松永圭太さんのボウルや皿。これらもオブジェと同様に半球状に型押した粘土をベースに成形しています。手で内側に包み込むことで変形し、重なり合う稜線を切り取りとることで、このような動きのある形を生み出しています。それは、頭蓋骨の一片のよう(ボウル)でもあり、あるいは躍動的に風をはらんだ布の瞬間を留めた(皿)ような印象です。食器の原点が動物の骨や植物の葉を包み込んだものであったことを考えると、プリミティブなうつわを表しているとも言えるでしょう。

d0087761_18343421.jpg


d0087761_18344179.jpg


d0087761_1834482.jpg


d0087761_18345533.jpg


d0087761_1835246.jpg


d0087761_1835941.jpg


d0087761_18351628.jpg


d0087761_18352420.jpg


d0087761_18352975.jpg


d0087761_18354226.jpg


d0087761_18355136.jpg


d0087761_18355975.jpg



松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

d0087761_19144237.jpgd0087761_1915067.jpg

松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


by sora_hikari | 2018-05-16 18:50 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」4日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」(~5/20迄)の4日目。

昨日に引き続き「蛻 Monuke」。幅10~20cmの小品です。

空蝉(うつせみ)とは、文字通り「蝉の抜け殻」と同時に、「現(うつ)し人(おみ)」=この世の人、現世の意味を持ちます。抜け殻と現世。現世とは儚きもの、儚きものこそ現世なりと。松永さんの空間を包み込んだ殻の作品を見ていると、虚ろな中にこそ実体がある、といった禅問答が頭のなかをループするのです。

MONUKE-The empty shell. It is the production of Keita Matsunaga that is made in Tajimi City, Gifu Prefecture. Casks, empty, hollow. However, not because nothing was there, there were traces of something escaping, accompanied by lonesome emptiness. If we think about it, the container is filled with something inside, an object enclosed by airspace. Thinking about it, inside of the vessel is filled with a container like an object wrapped with small airspace. A Tea bowl[Chawan] fosters the concept of metaphysics by seeing the profound world in its void. Monuke desires the concept of supernatural presence.

Mr Matsunaga 's work is rooted in his understanding, regardless of whether it is impractical or practical. The point is the beauty of unintentional natural dynamics appearing on the surface layer from the enclosed space, that is the point. Through the process of pressing the clay against the plaster mould of the mathematical form from the inside, the texture born outside is due to the untouched raw soil. We transposed two hemispheric clays and combined it; we retain a pattern that forms by its own weight and firing. He is studying architecture, trying to model clay pottery work by intentionally creating an imbalance between the plasticity of the clay and the architectural rigidity. The unusual misalignment of the geometric form created by CAD by the roughness of natural raw soil will be able to express Matsunaga's work.

Matsunaga Keita Profile
1986 Born in Gifu prefecture, Tajimi city.
2010 Department of Architecture graduation, Meijo University.
2013 Completion of Tajimi City Pottery Design and Technical Center.
2016 Completion of Kanazawa Utatsuyama Kogei Kobo.
In 2018, Currently being produced in Tajimi City, Gifu Prefecture.


d0087761_16173591.jpg


d0087761_16174464.jpg


d0087761_16175241.jpg


d0087761_16175956.jpg


d0087761_1618513.jpg


d0087761_16181455.jpg


d0087761_16182221.jpg


d0087761_16182871.jpg


d0087761_16183567.jpg


d0087761_16184395.jpg





松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

d0087761_19144237.jpgd0087761_1915067.jpg

松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


by sora_hikari | 2018-05-15 18:19 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」3日目

松永圭太展 蛻 [Monuke]」(~5/20迄)の3日目。

今展の表題である蛻 [Monuke]。横幅70cmの大型のものから、10cmの小型のものまで点数も種類も充実した展示となっております。

種子、貝殻などの自然物と相似する空間を内側に包み込んだ形。それは粘土の可塑性、焼成による変化を綿密に計算したうえで導き出された造形物です。焼き物の特性を生かした彫刻作品とも言えるでしょう。しかし人間が全てを司る彫刻作品と違い、最終段階で物理現象に委ねた融和性が、東洋的思想と重なるのです。

d0087761_16562087.jpg


d0087761_16562796.jpg


d0087761_16563580.jpg


d0087761_16564471.jpg


d0087761_16565265.jpg


d0087761_16565936.jpg


d0087761_16571178.jpg


d0087761_16572695.jpg


d0087761_16573363.jpg


d0087761_16574132.jpg


d0087761_16574945.jpg


d0087761_16575696.jpg


d0087761_1658234.jpg



松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

d0087761_19144237.jpgd0087761_1915067.jpg

松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


by sora_hikari | 2018-05-14 18:47 | 松永圭太展2018

「松永圭太展 蛻 [Monuke]」2日目

d0087761_1961856.jpg

松永圭太展 蛻 [Monuke]」(~5/20迄)の2日目。午後から雨の降る中、ご来店頂きありがとうございました。

意図的な手段を用いながら、焼き物ならではの特性を引き出した造形物。人為と物理現象が均衡する境界線が松永圭太さんの作品の魅力です。明日より具体的にご紹介して参ります。


松永圭太展 蛻 [Monuke]
2018年5月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 5月20日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

d0087761_19144237.jpgd0087761_1915067.jpg

松永圭太プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2018年 現在、岐阜県可児市で制作中


by sora_hikari | 2018-05-13 19:13 | 松永圭太展2018