カテゴリ:マティアス・カイザーさん( 2 )

マティアス・カイザーさんの白磁ポット

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元麻布 2010年3月 さる山

マティアス・カイザーさんの白磁のポットです。欧州で見られる古い保存容器を基にした形のように見えます。フランスのリモージュ地方の磁器土とオーストリアの土を混ぜて成形しているそうです。釉薬は灰釉。日本で通常の素材構成ですが、ヨーロッパでは珍しい素材の選択です。欧州の家庭で使われてきた伝統的な形と、日本的な素材。形も整え過ぎず手の痕跡を残したままの仕上がりになっています。

by sora_hikari | 2010-05-02 23:55 | マティアス・カイザーさん

マティアス・カイザー展 @ さる山

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元麻布のさる山で開催されているマティアス・カイザーさんの個展へ行ってきました。マティアス・カイザーさんは現在、オーストリアのウィーンで制作をされています。15年前に日本へ来て陶芸を学ばれたそうです。元は日本の志野や、中国の宋時代の器や天目茶碗に魅せられ、東洋のヤキモノに関心をもたれたそうです。今回の個展は、さる山で6年ぶりの3回目。白磁の器を中心に、一部鉄釉の器が並んでいます。白磁は、フランスのリモージュ地方の磁土や地元のオーストリアの土をベースにして、釉薬は木灰を使っているそうです。焼き上がりは、初期伊万里や下手の李朝白磁を感じさせます。釉ムラ、ゆがみ、高台のひと削りなど、仕上げ過ぎない余白の取り方。質感に対する指向はまさに日本のヤキモノなのですが、そこにバウハウス、ウィーン分離派やデルフトの影響を感じる形状を持っており、洋風と和風が掛け合わされた不思議な魅力を醸し出しています。日本の市場では理解される方も多いと思いますが、欧州ではどう評価されるのかお聞きしたところ、時間はかかったけれど、一定の評価を確立し支持するお客様が増えているとの事でした。綺麗、豪華、定型的なヤキモノが一般的な欧州で、こういうストイックで崩しの中に見える美意識を開拓されているのはすごい事だと思います。育った文化的背景の差が生み出す東洋と西洋の折衷美。その微妙なニュアンスが器に表れた魅力的な展示会です。

※マティアス・カイザーさんのホームページ
※マティアス・カイザー展の紹介記事(OPENERS)


マティアス・カイザー展
2010年3月13日(土)~21日(日)
13:00~18:00
さる山 (東京・元麻布) ホームページ

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by sora_hikari | 2010-03-13 23:39 | マティアス・カイザーさん