うつわノート:澄敬一さん
2013-07-04T00:15:56+09:00
sora_hikari
埼玉県川越市のギャラリーうつわノートのブログです。器のことを中心にご案内しています。
Excite Blog
澄敬一 展 @ DEE'S HALL
http://utsuwanote.exblog.jp/14620136/
2011-09-23T22:40:00+09:00
2011-09-24T18:12:30+09:00
2011-09-23T22:40:39+09:00
sora_hikari
澄敬一さん
南青山のDEE'S HALLで開催されている澄敬一さんの個展に行ってきました。本会場で2回目となります。会場に置かれた作品は、大きな鳥の巣、多面の鏡、アルミのメトロノーム、木の額、ランプシェード、一冊だけの本棚など。それらは、少し難解で暗示的。哲学的でアイロニカル。そしてクスリと微笑むユーモアも。そんな印象です。乾いた木、削ぎ落された塗装、アルミ、リベット。繰り返し使われる記号的な素材。ある種のフェチズム。再構成された不思議な装置。その本質を自分なりに解釈しようとしばし作品の前に立ちます。本展のタイトルは「monophony」。モノフォニーとはグレゴリア聖歌のような単一の旋律の音楽を指し、そのシンプルな響きを「基本的なテクスチュア」と表すことがあるようです。この言葉の解釈が何らかのヒントになりそうですが、それよりも実際に作品を前にして体で受け止めることが一番良い答に出会えると思います。
澄敬一 展 monophony
2011年9月22日(木)~30日(金)
12:00~20:00(日曜・祝日と最終日は18:00迄)
DEE'S HALL(東京・南青山) ホームページ
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澄敬一さんのメモクリップ
http://utsuwanote.exblog.jp/11014853/
2010-04-10T20:33:00+09:00
2013-07-04T00:05:34+09:00
2010-04-26T20:39:43+09:00
sora_hikari
澄敬一さん
南青山 DEES HALL 2010年2月
澄敬一さんのメモクリップ。把手の下に付いたバネで紙が挟めるようになっています。澄さんの作るものは、いくつかの道具を組み合わせたオブジェが多いですが、これは単品をアレンジしたもののようです。表面を削ぎ落とした木の質感が澄さんの制作物らしさを出しています。
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澄敬一 展 @ DEE'S HALL
http://utsuwanote.exblog.jp/10802554/
2010-02-24T06:35:00+09:00
2013-07-04T00:05:34+09:00
2010-02-24T07:50:57+09:00
sora_hikari
澄敬一さん
南青山のDEE'S HALLで開催されている澄 敬一さんの個展へ行ってきました。以前、目黒のCLASKAで澄さんの鳩時計展を見て以来です。澄さんは内装関係のお仕事やオブジェの制作をされている方です。かつて「push me pull you」という古道具や美術書を扱うお店をされていた事でも知られています。今回の展示品でまず目を引くのが会場センターに吊るされた木のボート。ひとり乗りサイズで、格子状の木組みの船底になっており、船べりにいろいろな道具がジョイントされています。水に浮くことはないけれど、どこか遠くの未来へ漕ぎだして行けそうな、パーソナルワールド。不思議な存在です。このボートに代表されるように、澄さんの作り出すものは、ある点で哲学的な暗示を、ある点でクスリと微笑む不条理な体験を呼び起こします。それらは、古い道具を一度解体して、再構成した不思議な「装置」。2つ以上の目的を持ったものが、改めて組み合わされることで、別の道具に生まれ変わっています。その装置に使われる、乾いた木、アルミ、ジョイント、リベットなどの共通する素材。剥き出しにされた素材は、かつての用途を削ぎ落とされ、新たに再変換されています。テリー・ギリアムの近未来の世界に登場するぎこちない機械、マルセル・デュシャンのレディメイド、東欧の無骨な道具。そんな個人の記憶に置き換えて咀嚼しようと試みるのですが、やはりそれはどこにもない澄敬一さんの作り出した世界観です。覆い隠された過剰な物があふれる中、モノの持つ意味を再認識させる澄さんのメッセージを感じる展示会でした。
澄敬一 ~ the winter market~
2010年2月23日(火)~3月4日(木)
12:00~20:00 (日曜・祝日及び最終日は18:00迄)
DEE'S HALL (東京・南青山) ホームページ
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裸形のデザイン @ CLASKA
http://utsuwanote.exblog.jp/9996985/
2009-07-18T05:51:00+09:00
2013-07-04T00:09:42+09:00
2009-07-18T04:15:27+09:00
sora_hikari
澄敬一さん
目黒のデザインホテルCLASKAの3階にあるGallery & Shop "DO" で開催されている「裸形のデザイン」展へ行ってきました。サブタイトルになっている「O氏のアルミニューム日用品コレクション」とは、プロダクトデザイナーの大西静二(O氏)さんが長年集めてきたアルミの古道具で、今回はその展示&販売会になっています。大西さんは、業務用トラックや産業用作業車などのハードな用途の工業製品をデザインするお仕事の傍ら、アルミの古道具や骨董品を蒐集される方として知られた方なのだそうです。今回展示されているアルミは、表面をアルマイト加工した現在の綺麗なアルミではなく、戦前~戦後にかけて作られた表層無しのいわば「裸」のアルミの日用品の数々です。当時アルミは軍需用途で使われた後、戦後の物資不足を補うために日常生活の道具として再加工されたのだそうです。粗製の量産品が多いようですが、それがかえって作為を表に出し過ぎない「素な存在」の魅力を高めているように思います。そんな時代のアルミは、幅広い用具に使われていて、こんなものまであったのかと思う品々も見ることができます。食器類はさることながら、乳母車、ミシン、団扇、掃除機、パイプ、子供のおもちゃ、マッサージ器など珍しい使われ方のものもあります。また、板状のアルミを曲げたり型押しで作られる薄いアルミの用具や、鋳込んで固めたアルミダイキャストの用具など成形方法の違いによって印象の違う姿を感じるのも面白いです。アルミという素材は、独特の魅力があります。それはエッジの丸みから生まれるぬめり感、光を鈍く拡散させて反射するマット感など素材から感じるもの、そして剥き出しの機能、道具の持つハード感などの役割から感じるものなどです。そこには、簡素と密度、素朴と理知、軽薄と重厚など使用のされ方で相反する姿を見せるアルミ独特の感触にそそられるものがあるように思います。今回の展示では、そんなアルミ用品の数々に加えて、大西さんが集めてきた他の古いものも同時に陳列されています。そこには肩書き付きの骨董ではなく、ご自身の眼で選ばれた種々の品物が並び今回の企画に変化を加えています。またこの展示会の実現にあたっては、petit culの澄敬一さんが会場構成を行ったり、DMデザインをグラフィックデザイナーの山口信博さんがされたりと、企画を支える方の魅力も背景にあるようです。
裸形のデザイン
~O氏のアルミニューム日用品コレクション~
2009年7月17日(金)~8月16日(日)
11:00~19:00
CLASKA 3F Gallery & Shop "DO" (東京・目黒) ホームページ
※9月には、このアルミの品々を取り上げた本がラトルズ出版から発売されるそうです。
[書籍サンプルの展示]
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澄敬一の仕事展
http://utsuwanote.exblog.jp/8434595/
2008-08-12T00:40:00+09:00
2013-07-04T00:15:56+09:00
2008-08-12T08:40:36+09:00
sora_hikari
澄敬一さん
目黒のCLASKA2階にあるギャラリー&ショップDO(ドー)で開催されている澄敬一(すみけいいち)さんの展示会へ行ってきました。澄さんは、かつてpush me pull youというお店を運営され、現在は店舗内装や作品づくりをされているそうです。澄さんやpetit culの松澤紀美子さんが、現在の古道具への眼の向け方へ影響を与えたことについては、間接的に本や人伝てに聞いたことはあるのですが、安易に消費されることへの嫌悪からか、あまり表に出てこられないために実際の制作物も目にしたことがありませんでした。今回のように多くの作品に触れられる展示会は貴重な機会です。この展示会のメインは、鳩時計。乾いた木で構成され文字も針もない箱。鳩時計を分解してその機能だけを箱の中に収めたもの。時を告げる時だけ鳩が扉から顔を出します。この箱が空間に円を囲むように天井からいくつも吊るされています。そのシンプルな有り様は、情報過多になっている生活に対して、不要なものをそぎ落とし、敢えて純粋な部分だけを刹那に表すことで改めて「ものの存在の意味」が問われているようにも思いました。この鳩時計以外にも、昨年出版された「1×1=2」の本に掲載された作品をはじめ、たくさんの物が置かれています。海で洗われた木、乾いた無垢材、使い込まれた布、むきだされた機械。素材の持つ力や道具の芯にある‘機能’の美しさへ目を向けながら、それの周りを、剥ぎ取り、継ぎ足し、組み合わせる。そして再構成された新たな存在感。形は違うけれど共通した清らかさのある澄さんの作りだす独自の世界です。今やジャンク品を繋ぎ合わせた道具を見ることがあるけれど、その原点となる世界を作られたと聞きます。古いものを耽美的に鑑賞するだけではなく能動的に手を加えることでそれの持つ美しさを再認識させてくれるように思います。道具なのかアートなのか。澄さんの作られたものを、どう解釈するのかはいろいろな視点があるのだろうと思います。きっとそういう意味を前提には作っていないと思うけれど、結果的に生み出された「もの」の背景から見えてくるいまの時代感が「何か」を象徴している気がしました。
「澄敬一の仕事」展 -鳩時計-
2008年8月7日(木)-9月7日(日) ※HP
11:00-19:00
CLASKA 2F Gallery & Shop "DO"
目黒区中央町1-3-18(最寄:東横線 学芸大駅 徒歩10分) ※ストリートビュー
※昨年末に出版された澄さんと松澤さんのお仕事が紹介された本です
1×1=2 二人の仕事
ラトルズ (2007年11月出版) ※amazon
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