うつわノート:本
2013-07-04T00:24:56+09:00
sora_hikari
埼玉県川越市のギャラリーうつわノートのブログです。器のことを中心にご案内しています。
Excite Blog
書籍:うちの食器棚(赤木明登・赤木智子 著)
http://utsuwanote.exblog.jp/18713086/
2013-05-07T18:03:00+09:00
2013-05-09T12:43:57+09:00
2013-05-07T18:03:25+09:00
sora_hikari
本
「能登ごはん便り うちの食器棚」。赤木明登さんと赤木智子さんご夫妻による著作です。赤木家の食器棚のうつわを紹介した本。1984年から2013年まで30年間の30人の作家の器と、食器棚にある200点の器。どれもご自分で購入し実際に使っている器。個人的コレクションでありながら、生活工芸と言われる器の時代の遷移を俯瞰して見ることができます。いまでこそ、日常生活の中で使える個人の作り手の器が充実する時代ですが、30年前はまだ鑑賞的な器が全盛だった頃。赤木さんが自ら体験したこの30年の個人記録は、ありそうでなかった生活の器史とも言えます。個々の器に寄せられたご夫妻の体験的なコメントも平明で読み易いです。書籍の後半は、ご主人の明登さんと奥様の智子さんがひと月に交互に綴る「能登ごはん便り」(現在も新潮社のブログで継続中)が掲載されています。器がお好きな方はもちろんですが、若い作り手の方達にも、うつわの大きな流れを感じて欲しい一冊です。
能登ごはん便り うちの食器棚
赤木明登・赤木智子 著
新潮社 とんぼの本 2013年3月30日発行
1680円(税込)
出版社サイト
能登ごはん便り(月2回の連載)
新潮社とんぼの本のブログ
「うちの食器棚 赤木明登・智子コレクション」展
千葉の小さな美術館「as it is」(坂田和實さん主宰)で開催されています。
2013年4月19日~9月29日迄
千葉県長生郡長南町岩撫41
開館日/金・土・日・祝日
開館時間/10:30→16:00
入館料/800円
ホームページ
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大正名器鑑
http://utsuwanote.exblog.jp/17816876/
2013-02-12T22:12:00+09:00
2013-02-12T23:29:28+09:00
2013-02-12T22:12:05+09:00
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本
茶人・高橋箒庵(そうあん)☆によって編纂された茶入や茶碗のカタログ「大正名器鑑」。大正10年から昭和元年にかけて刊行された全9編13冊に及ぶ大作です。いわゆる名物と言われる逸品の茶道具。当時は一般人の目に触れることはなかった名品であろうと思います。原著は目にする機会はなかなかありません。また1996年に出た復刻版の方も高額で取引きされているようです。そんな「大正名器鑑」が、国立国会図書館の運営する近代デジタルライブラリーで公開されています。写真は白黒で鮮明さはありませんが、茶道具の原点に触れる貴重な機会だと思います。
近代デジタルライブラリー (国立国会図書館)
「大正名器鑑」の検索結果一覧はこちら
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一日一花 川瀬敏郎 (書籍紹介)
http://utsuwanote.exblog.jp/17616283/
2013-01-13T19:13:00+09:00
2013-01-15T12:28:32+09:00
2013-01-13T19:14:45+09:00
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本
花人・川瀬敏郎さんの本。東日本大震災以降の2011年6月22日から2012年6月30日まで新潮社「とんぼの本」のブログに掲載された「一日一花」を書籍化したものです。366日間、いけた野の草花。飾りの少ないシンプルな花の姿。野山から採られた草花を、瞬間的な姿で捉えています。それは、やがて萎れる草花の儚さ故の美しさでしょうか。なげいれという、花の姿をそのまま活かした、ぎりぎりの人為。豪華に飾るよりも、言葉少ない花や草がむしろ心の奥に刺さります。自然から美をトリミングする川瀬さんの眼のすごさです。めくる度にため息がでる1ページ1ページ。手元に置いておきたい一冊です。
川瀬敏郎 一日一花
川瀬敏郎/著
3,675円(定価)
新潮社
2012年12月21日発売
ホームページ
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茶味空間。 著:千宗屋
http://utsuwanote.exblog.jp/16609558/
2012-08-10T22:58:00+09:00
2012-08-11T12:44:07+09:00
2012-08-10T22:58:05+09:00
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本
Casa Brutusで2007年から連載された茶にまつわる事をまとまた一冊「茶味空間。 」。著者は茶道三千家のひとつ武者小路千家の千宗屋さんです。茶が生み出してきた文化は、器の歴史と深く関わり、そして日本文化を象徴しています。本書は茶のことを系統だって解説する内容とは異なり、茶の周辺の文化、茶にまつまる道具や空間などを平易な視点で読み解いた内容です。形式的な茶事よりも、本来それがもつ精神性を重視する千宗屋さんのお考えが随所で感じられ、茶そのものを身近に感じることができます。
茶味空間。 茶で読み解くニッポン
著者:千宗屋
出版社: マガジンハウス
2012年7月発売
1995円(税込)
リンク
こちらは一昨年出版された「利休入門」。茶人・木村宗慎さんの著作です。題名の通り、千利休に関する書籍ですが、いわゆる利休を崇めて神聖化した視点とは異なり、もっと客観的に利休のことを見つめた内容です。それがゆえに、利休という人物のすごさが逆説的に伝わってきます。
利休入門
著者:木村宗慎
出版社: 新潮社 とんぼの本
2010年1月発売
1470円(税込)
リンク
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名前のない道 赤木明登
http://utsuwanote.exblog.jp/16253467/
2012-07-07T13:08:00+09:00
2012-07-07T17:08:13+09:00
2012-07-06T21:19:09+09:00
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本
輪島の塗師・赤木明登さんの6月末に出版された著書。季刊誌「住む」に連載されている同エッセイを一冊にまとめたものです。赤木さんは、過去に塗師になる過程を書いた「塗師物語」をはじめ、「美しいもの」「美しいこと」の著作があります。前著は、ご自身の体験や、著名な方々を対象にした具体的なテーマに基づく内容ででしたが、この本は特定のテーマを持たず自由な視点で綴られた赤木さんの思索になっています。本のタイトルである「名前のない道」とは、名前はないけれど、確かにそこにある事象や感覚を言い表そうとしているのだと思います。ものごとに名前がつく事で、記号化された概念として共有できる言葉になりますが、一方で定型化された枠に留まり、実態としての「感覚」を失うこともあります。そんな捉えどころが難しい「感覚」を書き記そうとしているのが本著の主題だろうと思います。話題は、松田正平氏(画家)、メムリンク(画家)、角偉三郎氏(塗師)、祭り、茶の湯などに触発されて赤木さんの体験から浮かぶ「感覚」や「気」に展開していきます。そしてそれらに通底するのは「美しさとは」という問いかけであるようです。赤木さんの作る静かな漆の器の底流には、こんな深い思索があるのだと思い知らされる本です。
名前のない道
著者:赤木明登
新潮社
定価:1900円(税別)
2012年6月22日発売
紹介ページ
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うつわ関連誌
http://utsuwanote.exblog.jp/11389369/
2010-06-24T18:28:00+09:00
2013-07-04T00:03:31+09:00
2010-06-24T04:59:43+09:00
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本
うつわをテーマにしたムックやマガジンが同時期に出版されています。それぞれの誌面ごとに特徴があり、全体を俯瞰してみると、今のうつわを取り巻く一面が見えてくるように思います。きちんとした取材と編集を経た出版物は、企画テーマに添った特集や系統だった知識など、新たな発見や、繰り返し活用できる保存性に優れていると思います。各誌が一定の周期で器をテーマに取り上げることはありますが、このように複数誌の波長が揃うことは珍しいことなのかもしれません。人々の生活のなかに、しっかりと暮らしの器が根付きつつあることの表れのように思います。
CASA BRUTUS
「にっぽん全国! 器の素敵なカフェ案内。」
2010/6/18発売・定価:1000円(税込)
発行:マガジンハウス
リンク
天然生活 2010年8月号
「器と旅と食べ物と」
2010/6/19発売・定価:690円(税込)
発行:地球丸
リンク
nid vol.16
「手になじむ器、心に効くごはん」
2010/6/19発売・定価:880円(税込)
発行:エフジー武蔵
リンク
暮らしの器
「お気に入りの作家の器に出会える50のショップと陶器市」
2010/4/8発売・定価:1260円
出版:soramill
リンク
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遠くの町と手としごと 著:三谷龍二
http://utsuwanote.exblog.jp/9900194/
2009-06-24T06:27:00+09:00
2013-07-04T00:09:42+09:00
2009-06-24T06:27:00+09:00
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本
遠くの町と手としごと―工芸三都物語 (単行本)
三谷 龍二 (著)
出版社: アノニマスタジオ (2009/06発行) ※Amazon
今年6月に発行された三谷龍二さんの書籍です。三谷さんが生まれ育った福井市、20代を過ごした京都、そして30代からの松本市の3つの街を軸に、手仕事や暮らしについて語った内容になっています。それぞれの街で手仕事に関わる方、ご自身の暮らしの周辺について書いておられます。人、物、暮らし、そういうことを静かな言葉で綴りながら、三谷さんの「作ること」と「暮らすこと」に対するしっかりとした考えが伝わってきます。各章ごとの三谷さんの見方は、単に手仕事だけをしている人に向けたメッセージだけではなく、普通の生活者にとっても大切な暮らし方のヒントがたくさんちりばめられているように思いました。生活を軸にして生まれる暮らしの道具の美しさ、ゆっくり見ることであらためて見えてくる暮らしの大切さなど、いくつもの染み込んでくる言葉があります。三谷さんの言葉の背景にあるような価値観は、今の時代に着実に定着しつつあるように思うのですが、それは新たな時代だから生まれてきたのか、それとも見失ったことをあらためて気付かせてくれているのかどちらなのだろうかと考えます。いずれであったとしても作る方にも使う方にも大切な暮らしの見つめ方がいっぱいつまった内容だと思います。本の中に書かれた言葉をいくつも手帳に書き写して、繰り返し反芻してみたいなと思います。
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美しいこと 著:赤木明登
http://utsuwanote.exblog.jp/9900134/
2009-06-24T05:39:00+09:00
2013-07-04T00:09:42+09:00
2009-06-24T05:39:30+09:00
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本
美しいこと (単行本)
赤木 明登 (著)
出版社: 新潮社 (2009/04発行) ※Amazon
今年4月に発行された塗師・赤木明登さんの著書です。季刊誌「住む」連載されていた赤木さんのコラムを編纂した書籍です。2006年に発行された「美しいもの」に続く第二弾となっています。赤木さんの知人の作家、料理家、ギャラリストなど15人の方々を紹介する内容になっています。いずれも仕事や暮らしの美意識の高い方々ですので、それぞれの人物を知ることも面白いのですが、それにも増して赤木さんがその方たちを通して「美しいこと」についてどういう視点で捉えているのかということが書かれていて興味深いと思います。各人の経歴や仕事を詳述するような内容ではなくて、その方たちの作っているものや、作っている行為に対して見えてくる美のあり様を、思索深い言葉で赤木さんが書いておられます。赤木さんのいくつかのコラムや書籍を読むと、美しさとは何かということを探究しているように思います。それは自分で作るものに対してであったり、このような書籍で紹介された作り手であったり。美しさの基準は、それぞれの人の経験の積み重ねから生まれる訳ですから、一般的にみれば相対的な価値感だと思うのですが、しかしそこを赤木さんは、より普遍的で絶対的な美しさがあるのではないかということを表現しようとしているように感じます。読み取り方はいろいろあると思うのですが、赤木さんの美への目の置き方を、この本を通じて共有することが出来たのは貴重な体験だったと思います。
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The Day-to-Day Life of Albert Hastings
http://utsuwanote.exblog.jp/9269010/
2009-01-30T01:54:00+09:00
2013-07-04T00:11:50+09:00
2009-01-30T01:55:09+09:00
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本
ひとりの老人の生活を暖かい視点で見つめた写真集。米国の南ウェールズの町に引っ越してきた女性カメラマンKaylynn Deveneyが近所に住む85歳のおじいさんの日常を静かに撮っています。パンにバターをぬる姿、買い物、鳩のえさやり、テレビを見る姿などの日々の生活、ベットに置かれた着替え、窓辺の花、家族写真などの室内のカット、手書きの時計図面や詩、そして一枚一枚の写真に添えられた手書きの言葉。大きなできごともなく日々繰り返される普通の毎日。そんな中に人の本質的な生き方みたいなものが見えてくるような写真です。慎ましく暮らしてきたAlbertおじいさんの人生が心の中にじんわりと伝わってきます。
「The Day-to-Day Life of Albert Hastings」
写真:Kaylynn Deveney
ハードカバー: 116ページ
出版社: Princeton Architectural
2007年7月出版
Amazon (日本) (米国)
Kaylynn Deveneyのホームページ
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雑誌2冊
http://utsuwanote.exblog.jp/7358213/
2008-02-27T07:00:00+09:00
2013-07-04T00:17:45+09:00
2008-02-27T06:26:54+09:00
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本
2月に続けて発売された器やクラフトを扱った雑誌です。編集内容も分かり易く、旬な器や作家さんを知るには良いかもしれません。男性系雑誌に扱われる器の視点も興味深いです。こういうメディアを通じて手仕事をする人達への興味の裾野が広がるといいなと思います。
日本、ものづくり発見!
Esquire(エスクァイア)
2008年4月号(2月23日発売)
700円(税込) [Amazonはこちら]
今、買いたい器100
Casa BRUTUS
2008年3月号(2月9日発売)
880円(税込) [Amazonはこちら]
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和の器
http://utsuwanote.exblog.jp/6438967/
2007-10-25T00:03:00+09:00
2013-07-04T00:21:24+09:00
2007-10-25T00:03:26+09:00
sora_hikari
本
「和の器」が先日出版されました。同シリーズの3回目の改訂版です。和食器に関する総合本です。カテゴリー別の器、使い方、器作家の紹介、お店の紹介、焼きもの産地ガイドなど全般的なことが掲載されています。内容も改訂ごとに新しくなって、新たな発見があります。器を知りたい人へのマニュアル的な本として活躍しそうです。情報が多いので、気になるところ選んで見ると良いかもしれません。出版社の方々の取材力はすごいなと感心します。
和の器
家庭画報特選
世界文化社
2007/10/21発売
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東洋陶磁美術館デジタル図録
http://utsuwanote.exblog.jp/6441602/
2007-10-11T14:15:00+09:00
2013-07-04T00:21:24+09:00
2007-10-25T14:15:32+09:00
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本
大阪市立東洋陶磁美術館
「館蔵名品」 デジタルCD図録
大阪市立の東洋陶磁美術館の収蔵する名品が収録されたCD-ROMのデジタル図録です。収録された点数は40点と少なめですが、中国、韓国、日本の選ばれた名品を見ることができます。美術館では見ることのできない高台など、別の角度からの写真もあります。
(※現在、東洋陶磁美術館は、改装工事のため、来春3月まで閉館しているようです)
また、春に大阪で見てきた「安宅コレクション展」が、現在東京の三井記念美術館で開催されています。同CD-ROMにも収録された名品もあり、見応えのある展示会です。
「安宅英一の眼 安宅コレクション」
2007年10月13日(土)~12月16日(日)
三井記念美術館(日本橋)
10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日]]>
漆 塗師物語 赤木明登
http://utsuwanote.exblog.jp/5139872/
2007-04-12T00:37:50+09:00
2013-07-04T00:24:56+09:00
2007-04-12T00:37:50+09:00
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本
赤木明登さんが編集者から漆の塗師になっていく過程をリアルに書かれています。おもしろくて一気に読みました。塗の工程については知識がないのでイメージできないところもあったのですが、そこに貫かれている漆に向かう姿勢には心を打たれます。修行を終えてからの個人作家としての美意識にも大いに共感するところがあります。それは柳宗悦の言う仏教的な精神に基づく作為を超えた他力道や即如という概念に通ずるもの感じます。赤木さんのことは私が器に興味を持ち始める前にすでにネームバリューのある方だったので作品性よりもお名前が先行してしまうところがあったのですが、今後はもっと素直にその背景とともにものの美しさに目を向けられるように思いました。赤木さんのみならず多くの作家の方がそこに至るさまざまなプロセスを経て作品を生み出していることの素晴らしさをあらためて感じます。器の向こうにあるもの、それをもっと感じながら器に接したいと思いました。
漆 塗師物語
赤木 明登 (著)
文藝春秋 (2006/06発刊) ]]>
具本昌さんの白磁写真集
http://utsuwanote.exblog.jp/5118196/
2007-04-09T00:47:00+09:00
2013-07-04T00:24:56+09:00
2007-04-09T00:47:43+09:00
sora_hikari
本
韓国の写真家、具本昌(クー・ボンチャン)さんが撮った李朝白磁の写真集です。世界各国の美術館や博物館に収蔵されている白磁を撮った本です。クーさんと白磁の出会いは書物で見たルーシー・リーの隅に写っていた白磁の大壺に魅せられたのがきっかけだそうです。白磁を撮るにあったてはモノとして捉えるのではなく肖像写真を撮るように心がけると言います。タイトルである心の器、魂の器。写真からは器という物質の向こうにあるそんな内面も写っているように感じられます。
VESSELS FOR THE HEART
具本昌(Koo Bohnchang)
※こちらで他の写真が見れます]]>
Atelier MORANDI
http://utsuwanote.exblog.jp/5015493/
2007-03-23T17:56:20+09:00
2013-07-04T00:24:56+09:00
2007-03-23T17:56:20+09:00
sora_hikari
本
写真家のルイジ・ギリがイタリアの画家ジョルジオ・モランディのアトリエを、撮影した写真集です。テーブルに置かれた静物、使い込まれた画材、壁に掛けられた道具などを静かな視点で写しています。写真から伝わってくる空気感が美しい写真集です。
Atelier MORANDI
by LUIGI GHIRRI
・online shop(lim art)はこちら
・中身はこちらに掲載されています]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/