2009年 07月 15日
阿左美尚彦さんのカップと小皿


原宿 zakka 2009年5月
長野県穂高で制作されている阿左美尚彦さんの器です。上は、白釉によるマグカップ。一見すると白化粧のようにも見えますが、厚めに掛けた白釉のみなのだそうです。筒状のストレートな形状ですが、そのぽってりとした白の釉薬が円やかに器全体を包み、優しい表情を作り出しています。一方の下の小皿は、鉄釉による渋い仕上がりです。外円の形を整えずに、工程のなかで自然に生まれた形状を活かしています。フリーハンドで描かれたような緩めの円に、色合いに変化のある鉄色が味わいを見せています。表情の違う2つの器ですが、完成させ過ぎない緩みを活かした点で共通性を感じます。
by sora_hikari | 2009-07-15 23:17 | 阿左美尚彦さん