青木良太さんの個展 @ TKG代官山

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代官山のTKG(小山登美夫ギャラリー)で開催されている青木良太さんの個展へ行ってきました。昨年銀座の同ギャラリーで開催された際は、器を主にした展示でしたが、今年は一転、陶のオブジェの展示になっています。会場でまず目に飛び込むのはその形状。仏舎利の尖塔ようなそれは密教の法具に啓発されたものだとお聞きしました。普段シャープでモダンな形を作る青木さんの器とは違ったある種のおどろおどろしさのある形になっています。戦国時代の武将が好んで飾った兜の装いにも通じるように思いました。そういう形に、今まで器で培ってきた金属質の釉薬で焼成してあり、ひと目では陶土で出来たものとは思えません。彫刻的と言えばいいのでしょうか。内的な器に対して外形に表現を発露した主張の強さのある作品群です。静かな形が礼讚されることの多い中にあって、敢えてミニマルな方向を選ぶのではなく、神秘的な象徴性を形にしたところに青木さんらしい挑戦する姿勢を感じます。天を突く作品群は、現代美術の象徴でもある当ギャラリーで、新たな世界を切り開こうとする青木さんからのメッセージでもあるのかもしれません。


青木良太展
2009年5月28日(木)~6月20日(土) ※日・月・祝日休み
11:00~19:00
TKG 代官山 (東京・代官山) ホームページ

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by sora_hikari | 2009-06-06 00:24 | 青木良太さん

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