2009年 06月 03日
クラフトフェアまつもと2009
先日の土日に長野県松本市で開催された「クラフトフェアまつもと」へ行ってきました。今年で25回目を迎える歴史ある野外クラフト展です。元々は長野県の地元の方々が中心になったイベントだったようですが、年を経るごとに出展者の数も増加し現在では応募選考による約250組もの全国からのクラフト作家の方が出展がされています。今年は25回目の区切りに併せて、クラフトフェアの会場以外の松本市内で、「工芸の5月」といういろんなギャラリーが参加する催しが並行して開催されていました。「クラフトフェアまつもと」全体の入場者数は正式には発表されていませんが、五万人は優に超える来場があるのではないかと推察されます。それだけの人数や経済的な効果があるにも関わらず、実際の運営はNPO法人によるもので大きなスポンサー運営もなく手作りの内容です。イベントの盛況ぶりの中で、運営予算の厳しさを補完するための協賛金(500円)の呼びかけが行われていましたが、財政バランスの難しさに心を痛める側面もありました。華やかさの裏側にある主催される方々の見えない努力に報いる方法はないものかとの思いも湧いてきます。手作りを仕事にする人と、それを生活の中で使う人とのフラットな出会いの場であると思います。単なる物の売り買いだけではない、心の共感を介した消費の在り方の大切さを示す、これからの時代に益々意味のある催しであるように思えてなりません。
クラフトフェアまつもと
2009年5月30日(土)、5月31日(日)
長野県松本市 あがたの森公園
主催:松本クラフト推進協会
ホームページ
※会場で出展されていた方のほんの一部の展示の様子です。
(過去に掲載したことのない方を中心にしました。)
川合優さん
京都府童仙房で制作されている木工作家。富井貴志さんと工房をシェアされている方です。
清水善行さん
京都府童仙房で制作されている陶芸作家。古陶を感じる白磁や焼き締めの渋い器です。
菅谷太良さん
栃木県益子市で制作されている陶芸作家。粉引の器を中心にした展示でした。
大谷哲也さん
滋賀県信楽町で制作されている陶芸作家。研ぎ澄まされた白磁の器が綺麗でした。
宅間祐子さん
石川県能美市で制作されている陶芸作家。たくまポタリーという工房名で半量産のような器の印象がありました。
西田健二さん
石川県九谷で制作されている陶芸作家。ろくろ師としての技術の高さを感じる青白磁の凛とした器でした。
加藤智祐さん
愛知県常滑で制作されている陶芸作家。金属質の黒い器と白釉の器の展示をされていました。
水垣千悦さん
東京で制作されている陶芸作家。李朝の影響を受けた器を展示されていました。
小池夏美さん
愛知県常滑で制作されている陶芸作家。石膏型の泥しょう作りによる白磁の器。薄く作られた花器はオブジェのようにも見えました。
渡辺遼さん
埼玉県で制作されている鉄のオブジェ作家。(以前当ブログでも掲載したことのある方です。)
by sora_hikari | 2009-06-03 07:51 | 見て歩き