大浦裕記・木下宝 二人展 @ 魯山

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西荻窪の魯山で開催されている大浦裕記さん、木下宝さんの二人展へ行ってきました。お二人とも魯山では初めての展示会です。大浦さんは、兵庫県丹波(三波?)で制作されています。元々陶芸は沖縄のやちむんの窯元で3年半の修業をされたとのことですが、現在の作風はそれを継承せずに、独自のスタイルに基づいておられます。今回の展示では磁土を焼き締めた後、仕上げに漆を施した鉄器をイメージした鉄錆び色の器と、半磁土に陶石をかけて焼いた堅い釉調の白い器を展示されています。製作の順序では、錆鉄色の器がまずあり、それに併せ易いようにと白の器をお作りになったとのことでした。木下さんは、富山県でガラスを制作されています。今回の展示では、サンドブラストをかけた半透明のガラス器と、クリアなガラス器との2種類の仕上げ方によるものを見ることが出来ます。木下さんの器としては、少し厚手のしっかりした器が多かったように思います。プレーンな和食器に併せることのできるガラス器をとのご店主の要望があったとお聞きしました。今回の二人展への興味は、どんな器をお二人が展示されるのかという事もありますが、少々マニアックな見方をすれば、魯山のご店主の大嶌さんが、このお二人をどのような視点で取り上げたのかという所にもあるように思います。あまり取引き作家を広げず、独自の視点を貫くお店ですから、ある意味で無名の新人とも言える大浦裕記さんとは何者なのか、また25年ぶりに魯山でのガラス展示会として取り上げられた木下宝さんは、ここでどんなガラス器を展示されるのかといった、久しぶりの新風への興味もあろうかと思います。そういう視点で、今回の展示を見て見れば、やはり魯山に置かれる器らしい、作り手の一途さや食器としての役割を踏まえた点にあるのではないだろうかと思います。いずれにしても、こうして展示を行い、それを使う人へ手渡すことで、さらに新たな意味が生まれて行くのだと思います。そんな初々しい端緒に立ち会えることの喜びも併せて楽しめる二人展だったように思います。


大浦裕記 木下宝 二人展
2009年5月23日(土)~5月31日(日) ※5月26日(火)は定休日
11:00~19:00
魯山 (東京・西荻窪) ホームページ

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by sora_hikari | 2009-05-23 22:11 | 大浦裕記さん

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