余宮隆さんの器

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水道橋 千鳥 2009年4月

熊本県天草市で制作されている余宮隆さんの器2点です。上の器は、灰釉を掛けて炭化させたどんぶり鉢。黒灰釉と紹介されています。下の器は、灰釉による粉引の鉢。大きめの湯呑サイズです。上の灰色のどんぶり鉢は、火の当たり方の違いにより、どの角度から見ても色の濃淡の変化が出ていてたり、石はぜや鉄粉が飛んでいて、見ていて飽きない表情をしています。下の粉引鉢は、釉薬がきちんと溶けてつるつるとしていて、しっかり焼き抜いた感じが好感を生む器です。元は唐津で器の修業をされたとのことですから、土味を活かした器づくりがお得意なのかもしれません。特に最近の器はご自身の器への想いをストレートに表しておられるように思います。

by sora_hikari | 2009-05-21 20:35 | 余宮隆さん

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