猿山修さんの萩焼

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元麻布 さる山 2009年4月

さる山のご店主である猿山修さんがデザインし、濱中史朗さんの在する山口県萩市の大屋窯で制作された「萩シリーズ」の型皿です。猿山さんのプロデュースされてきた器は、井山三希子さんとの共作のものや岡田直人さんとのものなど、どちらかと言えば洋風で白を基調にしたものでしたが、この萩シリーズは、萩焼の暖かみのある暖色系で土味を活かした質感で仕上がっています。しかし、伝統の柔かさをベースにしながらも、猿山さんらしいシャープなフォルムになっているのが特徴的だと思います。角の取られた八角は京焼に見られるような形状ですが、それよりもより数理的な多角形を感じます。余白の面の取り方と、リムやエッジのきりっと締められた処理に緊張感が出ています。広がりと凝縮の「間」のバランス感覚のうまさでしょうか。土ものとそういう形の対比が新鮮な器だと思います。

by sora_hikari | 2009-04-28 00:18 | 猿山修さん

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