竹内紘三さんの個展 @ 桃居

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西麻布の桃居で開催されている竹内紘三さんの個展へ行ってきました。桃居では初個展になります。竹内さんは大阪芸大卒業後、多治見意匠研究所で学び、現在はご実家の兵庫県で制作されています。当初は、白磁の四角柱のパーツを組合せた立体の端をハンマーで割った断面を見せたオブジェを作っておられたそうです。その後、白磁の器の製作、そして現在は黒土の器をお作りなっています。今回の個展では、その白い器と黒い器を見ることが出来ます。白い器は磁器土にマットな白釉をかけてある端正な形をしたシャープな器です。黒い器の方は、黒い土の粗い表面の凸凹したところに白化粧を残した焼き締めの器です。時間軸では白の器が古く、黒い器は1年ぐらい前から手掛けておられるそうです。元々は、デザイン的なシャープなものがお好きだったそうですが、メキシコへの旅でマヤ遺跡に触れたことから、城壁などの石材の様子に啓発されて黒い作品を生み出したそうです。繊細な白の形と、骨太な黒の形。相対する表情の作品ですが、一方は人工的に作られた英知の世界、一方はそれが時間によって崩れていく自然の世界と見ることもできます。大学の頃から建築や都市の景観に興味を持っていたそうです。人智の現代都市と、それが儚く形骸した遺跡の都市。そんな人の作りだしてきた営みの両面が、竹内さんの作品の中で、一本の線で繋がっているように思いました。


竹内紘三 作陶展
2009年2月2日(月)~7日(土)
11:00-19:00
桃居 (東京・西麻布) ※ホームページ

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※2006年 INAXギャラリーでのオブジェ展の様子


by sora_hikari | 2009-02-03 00:23 | 竹内紘三さん

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