2009年 01月 31日
笹山芳人さんの個展 @ しぶや黒田陶苑










渋谷の黒田陶苑さんで開催されている笹山芳人さんの個展へ行ってきました。笹山さんは三重県伊賀丸柱で制作されています。学生時代は電子工学を学び、卒業後は一般の企業に勤務されたそうですが、陶芸は独学で学び、その後自ら林を切りいて工房を作り独立されたそうです。伊賀焼の伝統的な土地のなかで、窖窯(あながま)による焼き物を作られています。伊賀というと高温焼成に強い土を使った、力強い焼き締めの焼き物が代表的ですが、笹山さんはそれに加えて、灰釉の器、化粧土の器、引き出し黒の器などベーシックな伝統的な器をお作りになります。展示されている茶碗、花入、酒器、鉢を拝見するとさまざまな表情をしています。しかし基本となる土や釉薬はあまり幅を広げず、焼きによってその幅のある表現を生み出しているそうです。同じ土と灰釉によって作られた器を並べて比べてみても、その焼き込まれ方の違いによる表情の変化が魅力的で、薪による焼成の深さを感じることができます。それぞれの器から、伝統を感じる正統派の焼きものが持つ魅力がまっすぐに伝わってきます。伊賀は茶人に愛される器を生み出してきた伝統的な土地ですが、そんな伝統を受け入れながら、笹山さんが作りだした独自の器の世界を見せていただくことができました。
笹山芳人展
2009年1月30日(金)~2月3日(火)
11:00~19:00
しぶや黒田陶苑 ※ホームページ
by sora_hikari | 2009-01-31 00:45 | 笹山芳人さん


