宮岡麻衣子さんの松文片口鉢

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水道橋 千鳥 2008年11月

宮岡麻衣子さんの染付の片口鉢です。胴の中ほどから下に膨らんだ形に、ひょっこりと出た口がかわいらしいです。絵は松を題材にされているようです。宮岡さんの染付の魅力は、やはりこの侘びた風情です。濁った青灰白磁に、楚々と描かれた呉須の絵柄。清涼な染付白磁の器に対して、こちらはしっとりと落ち着いた時代ものの器を楽しむような趣きがあります。元々、美大の油絵科卒のご経歴ですから、筆使いには安定したうまさがあります。そして器に出会い魅せられたのが、古染付であったと聞きます。現代の女性が、すこし古い柄の着物で街を歩く姿。そんな粋さを暮らしの中で楽しむ感覚に似た、宮岡さんの染付の器です。

※宮岡さんのホームページ

by sora_hikari | 2009-01-07 23:46 | 宮岡麻衣子さん

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