五月女寛さんの陶オブジェ

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西荻窪 みずのそら 2008年11月

五月女寛(さおとめひろし)さんの陶のオブジェです。使い古された積木の趣です。落ち着いた色どりや釉の擦れ具合が、懐かしさを感じさせます。小さなサイズですが、いろんな形、いろんな色をお作りになっています。その中からひとつひとつ手にとって、自分なりに組み合わせた小さな世界をつくることが出来ます。まさに積木で遊んでいながら自分のストーリーを描くような感覚です。五月女さんの作る陶作品は、こういうファンタスティックな側面の他に、どこかにデ・スティルのようなかっちりとした骨格をもった印象を受けることがあります。陶の立方体や直方体の垂直と水平に見られる建築的なメタファーと言えばよいでしょうか。ご本人の意識下はわかりませんが、そういう二面性の両立がユニークだと思います。東京雑司ヶ谷にある古い家をご自身で改装され、住まいとアトリエにされているそうです。都心のなかで古いものとうまく共生しながらのものづくり。五月女さんの作ることと暮らすことのバランスに憧れを持つ方も多いのではないでしょうか。

※五月女さん「アトリエ空心」のブログ

by sora_hikari | 2008-12-24 23:46 | 五月女寛さん

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