西川聡さんのプレート

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西麻布 桃居 2008年11月

西川聡さんの角プレートです。23センチ角で四方に角が立ちあがっています。黒地をベースにして銀彩を施し漆で仕上げてあり、プレートの表面には布目やコテなどにより凹凸のあるマチエールがついています。器という機能を持ちながら、1つの抽象画の世界です。燻した銀や黒がいろいろ景気を作り出します。アフリカや中東などを旅してプリミティブな土の表情に触れてきた西川さん。こういう器に土が持つ原始的な強さと現代的な美意識をのせています。それは例えば太古の洞窟に描かれた壁画であったり、メゾチントによる版画であったり、ミクストメディアの絵画であったりすのかもしれません。人が生活の糧や祈りを込めて土という媒体を使って表現した思いを現代的に表わそうとしているように感じます。

by sora_hikari | 2008-12-13 07:27 | 西川聡さん

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