新宮州三さんの個展@ギャラリーuchiumi

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東麻布にあるギャラリーウチウミさんで開催されている新宮州三さんの個展へ行ってきました。ウチウミさんは普段は骨董を中心に扱っておられますが、現代作家としては植松永次さんや新宮さんのものを見ることができます。新宮さんは昨年桃居さんで個展を行い大変好評を得た漆仕上げによる‘刳りもの’を作られる作家さんです。通常、漆の場合は分業制が多いのですが、新宮さんは木地づくりから刳りの作業、そして漆の仕上げまで一貫して行っておられます。今回の個展では、主に箱ものが多く展示されています。四角い箱、楕円の箱、重箱など。刳りものなので箱を作るのは指し物のように板を張り合わせるのではなく、木を刳っていく作業なので大変手間がかかるのだと思います。表の仕上げは鑿跡を残し黒い漆を塗り、最後に蜜蠟で仕上げてあります。箱の内側は黒い艶のある漆です。また黒い漆の他に錫仕上げという漆に錫を混ぜた金属質を感じるものも見ることができます。箱ものの他には、形を歪めたお椀や、彫刻作品のようなオブジェも展示されています。新宮さんの作る形や質感は力強いです。それは表立った表現ではなく、ぐっと抑え込んで内側から滲みだしてくるような強さ。そういう純な強さが、今回の箱という小空間を閉じ込めた造形だからこそ、尚一層入り込んでいるように思いました。素材は木なのだけれど、重厚な存在を感じさせる新宮さんの刳りものの世界です。


新宮州三展
kurimono - katachi   
2008年11月29日(土)~12月5日(金)
12時~19時
ギャラリーuchiumi (東京 麻布十番) ※ホームページ

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by sora_hikari | 2008-11-30 00:41 | 新宮州三さん

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