増田勉さんの個展@土庵

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吾妻橋の土庵さんで開催されている増田勉さんの個展へ行ってきました。東京では初個展です。粉引・刷毛目・三島手・緑釉・黒釉などの普段使いがし易く、料理映えのする器が並んでいます。朝鮮の古陶への憧憬がベースにあるのかもしれません。表現はいくつかの方法に渡りますが、いずれも土味のある陶土に灰釉を使い、深みのある焼成をされています。増田さんは現在、神奈川県津久井郡に工房を構えていらっしゃいます。元々は美術系の大学を卒業後、美術教員として勤務されていたそうです。教員時代は、主に養護学級を担当されたそうです。教職の傍ら、当初は洋画を描いていて、やがて焼きものに魅せられていったそうです。その過程で故青木亮さんと知り合い、多くの影響を受けられたそうです。50才になってから教員を早期退職して、陶芸家として独立をされ、今回ようやく東京での初個展となったそうです。そういう背景もあってか、人へ伝えることへの優しい視点を増田さんの器から感じることが出来ます。大きく飾ることなく、人の基本的なところへ自然に届けるような、そんないたわりのある器だなと思います。年齢を重ねてからのデビューですが、その間に培われた落ち着いた目線が、生活に馴染む心地よい器を生み出していて、年月の熟成の意味を感じることが出来ます。食べておいしい器、飲んで楽しい器。普通の暮らしの大切さが伝わってくる増田さんの器でした。


増田勉 展
2008年11月1日(土)~9日(日) ※11月4日(火)は休み
平日12:00~19:00 土日祝11:00~17:00
土庵 (東京・吾妻橋) ※ホームページ

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by sora_hikari | 2008-11-01 20:53 | 増田勉さん

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