青木良太さんの個展@桃居

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西麻布の桃居さんで開催されている青木良太さんの個展へ行ってきました。今回の個展は、白磁焼き締めの器を中心に展示され、加えて金属質の釉薬を使った器の独特の世界も見ることができます。白磁の器は、抜けるような白さで、シャープなフォルムをしています。磁器土そのものに釉薬の成分が含まれ、それをそのまま焼成し磨きあげているように見えます。手跡を一切残さずクールな印象で、そういうエッジの効いた切れ味がつーんと張りつめた空気を醸し出します。また金属釉を調合して作られた黒い器は、ごつごつとした質感を表し溶岩のようなイメージです。他に金色、銀色、ラスター彩の色とりどりのカップも独特の世界を見せています。青木さんの器は、ほのぼのとした食卓を一見突き放すように使い手側にある種の緊張感を与えます。そういう器との関係に、料理や飲み物が仲介して、器の上に盛り付けられる美的な世界が生まれるように思います。今年は多治見で全国の若手陶芸家を集めたイベントを企画したり、来年は海外での展示会にも進出したりと、活動的に前に進む青木さん。今‘桃山’の活況を現代の陶芸の世界に切り開いて行こうとしているように見えます。


青木良太 作陶展
2008年10月20日(月)-25日(土)
11:00~19:00
桃居 (東京・西麻布) ※ホームページ

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by sora_hikari | 2008-10-22 00:26 | 青木良太さん

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