2008年 10月 14日
三谷龍二さんの個展@桃居










西麻布の桃居さんで開催されている三谷龍二さんの個展へ行ってきました。今回は、「三谷龍二の木の器」という新刊の出版記念を兼ねた展示会になっています。こういうまとまった展示会は久し振りに拝見したように思います。展示品は、新刊本にも紹介されている器が全般的に置かれていたように思います。三谷さんの作る木の器は、静かなさりげなさが美しいなと思います。主張の強すぎない‘普通さ’の美。それは決して凡庸ではなく、作り過ぎずに‘足るを知る’といったタオイズムに通ずるような考えや生活スタイルが背景にあるように思います。そのなにげない存在の美しさは、例えばボサノバの緩やかな振幅に似たような感じも受けます。一定の幅の中での静かな旋律から受ける心地良さでしょうか。三谷さんの器が、使い手の暮らしの中に溶け込んで共感を得るのは、そういったリズムのナチュラルさにあるように思います。
三谷龍二の木の器 ~出版記念木工展~
2008年10月13日(月)-18日(土)
11:00-19:00
桃居 (東京・西麻布) ※ホームページ
「三谷龍二の木の器」 発行元リンク
2008年10月13日 発行 アトリエ・ヴィ
B5変型版 カラー 96ページ
定価 本体1800円+税
※今回の新刊は三谷さんの器がたくさん掲載されています。
by sora_hikari | 2008-10-14 01:18 | 三谷龍二さん