2008年 09月 06日
広川絵麻さんの個展










吾妻橋の土庵さんで開催されている広川絵麻さんの個展へ行ってきました。沖縄の大学で陶芸を学んだ後、多治見の意匠研究所へ行き、その後、ご出身の高知へ戻り、小野哲平さんの工房でお手伝いをしながら、ご自身の器づくりをされておられます。まだ20代の方で東京での個展ははじめてとのことです。展示されているのは、粉引、灰釉の土の味わいのある器です。伸びやかなろくろに土の持つ柔らかさが優しく出た普段使いのできる素直な器ばかりです。地元の田んぼで掘ってきた土と天然の灰を釉薬を使っているそうです。広川さんの器は、素朴な力強さがあります。土、灰、火が生み出す魅力をストレートに引き出し、1つ1つの器の表情に深みがあって、それらを並べて見ていると、ぐっと気持ちが引き込まれていきます。格好つけずに高知の言葉で丁寧に器について語る思いや表情から、一所懸命さが伝わってきます。そんなお人柄がこの器を生み出しているのだなと感じます。まっすぐな人が作るまっすぐな器、そう思います。
広川絵麻展
2008年9月6日(土)-13日(土) ※10日(水)、11日(木)は休み
12:00-19:00(平日)
11:00-17:00(土日)
土庵(吾妻橋) ※HP
by sora_hikari | 2008-09-06 23:28 | 広川絵麻さん