竹下鹿丸さんの焼〆碗

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2008年8月

益子の竹下鹿丸さんの焼締めのご飯茶碗です。地元で掘った土を単味で使っているそうです。少し砂けが多く扱い易い土ではないそうですが、窖窯(あながま)で1週間かけてじっくり焼き貫いているそうです。水に浸し、ご飯を盛り、それを繰り返すことで、よりしっとりとした肌合いに馴染んできそうな器です。ご両親も陶芸家とのことですが、代々からの益子の窯元ということではなく、脱サラをして益子に移り住まわれたそうです。小さい頃から焼きものを作る環境で育ちながら、伝統の継承や革新といった呪縛はないようで、土に火に形づくりに、素直な気持ちで向い、普通のものを作りたいという姿勢のようです。30代になったばかりですが、そんな気負いのなさが、器にも表れて優しい表情をしているように思います。

by sora_hikari | 2008-09-06 00:50 | 竹下鹿丸さん

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