2008年 07月 05日
阿左美尚彦さんの鉢


神宮前 zakka 2008年6月
長野県穂高で制作されている阿左美尚彦さんの中鉢です。口が上に向って広がり綺麗な立ち姿をしています。見込みにはリム状のラインが入っています。薄い肌色を帯びたマット調の白釉で、貫入に渋が入っています。阿左美さんの器の特徴は、この色合いと貫入です。温かい白と、器全体に染まった貫入。土と釉薬の収縮率の違いから生まれる‘ヒビ’を、器の見せ場として活かし、‘模様’というよりも、器の肌に馴染んだ'テクスチャー'として表現されているように思います。整った形と、適度な薄さ。手にもつとしっとりと納まって使い易い鉢です。
by sora_hikari | 2008-07-05 23:36 | 阿左美尚彦さん