浜田窯の花器

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益子参考館 2008年5月

益子参考館の販売所で手にした浜田窯で作られた花器です。柿釉をベースにして上に刷毛で白が塗られています。あまり大きなものではありませんが、どっしりした丸いフォルムに、力強い厚めの口で飾らぬ素朴な美しさがあります。浜田窯は現在、浜田庄司の次男である浜田晋作さんと孫の浜田友緒さん、そして職人さんたち、合わせて7人で製作しているそうです。窓に向って昔ながらの蹴ろくろを使い、松薪を使った伝統的な手法をとられています。釉薬は柿釉をメインに、糠灰、わら灰などの自然灰で、土は50~60年前に掘った益子の良質な土を使っているそうです。益子といえば今や400人もの陶芸家が在する窯業地ですが、浜田窯では、いまなお昔の手法を守り、黙々と素朴な器を作り続けておられるようです。

by sora_hikari | 2008-05-26 18:30

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