2008年 04月 17日
城進さんの個展














広尾のギャラリー旬さんで開催されている城進さんの個展へお伺いしました。城さんは、三重県伊賀で制作されています。焼締め、粉引、灰釉などを手掛けておられますが、印象的なのは、弁柄を線刻して仕上げた鉄文様の器です。今回の個展は注器展ということで、鉄文を施した多くの急須を見ることができました。鉄色の器は渋みがありますが、今回は特にギャラリー旬さんの空間の中で一層、それが引き出されているように思いました。しかしその渋さは、伊賀焼の茶陶のようなある種のくどさとは違って、現代性を併せ持った普段使いの器としての魅力が出ています。会場では、他に今回初めて挑戦されたという銀彩の急須や、川淵直樹さんの窯で一緒に焼かれた南蛮焼締めの壺も見ることができます。普段目にする女性的なお店で見る優しい面よりも、少し男性的な器の印象が際立つ展示内容だったように思います。
城進 注器展
2008年4月16日(水)-20日(日)
12:00-19:00
ギャラリー旬 ※紹介ページ
by sora_hikari | 2008-04-17 22:33 | 城進さん