2008年 04月 09日
岡田直人さんのリム皿
吉祥寺 Promenade 2008年3月
岡田直人さんの白いリム皿です。デルフト調のとろりとした柔らかい白です。磁器質なのに冷た過ぎない質感が良いのだと思います。無機質な中の暖かみ。この相反する要素をうまく調和させることで、岡田さんらしい白い器の特徴が出ていると思います。自らの作品性・作家性を出し過ぎずに、抑えた器づくりを心がけていて、プロダクトと作家ものの間をいくようなものになるように、そんな器観を持っていらっしゃるそうです。自らが作ったものが世の中に流通して、それを使う回りの人たちからその器のイメージが形成されていく方が理想的だとの話でした。さる山さんと一緒に手がけられている半量産のような器づくりにも、そんな価値観が見えてくるようです。石川県という九谷焼の土地柄から、こういう引き算された美意識が生まれてくるのも興味深いです。
by sora_hikari | 2008-04-09 00:56 | 岡田直人さん