赤木明登さんの個展


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西麻布の桃居で開催されている赤木明登さんの個展へ行ってきました。昨年の12月に予定されていた個展を今回まで引き延ばしたのは、昨年輪島地方を襲った地震によって倒壊した建物から出た梁や棟木などを材料にして漆の作品を作るためであると聞いていました。お店には、その材料を用い、見事に再生された大きめの漆盆が展示されていて、心の奥に響くものがあります。また今回は定番の漆椀に加えて、他の新たな作品を目にすることができました。21種類もの形をもつぐい呑み。ずらりと並ぶ姿は壮観です。そして漆以外のお仕事も。李英才さんのドイツの工房で作られた陶器の5種の釉色のリムプレートや、真鍮に銀メッキを施した17-18世紀の欧州調の重厚感のあるカトラリーなども目にすることができます。赤木さんのお仕事は当然、塗師がメインなのですが、そこから派生して生活全体をもっと見据えた作品づくりに目を向けていらっしゃるようです。元々、塗師は手作り職人という性質に加えて、木地から仕上げまで全体を見る総合プロデューサー的役割を担っていますので、このような他素材の作品づくりも自然な流れのなかにあるのだろうと思います。漆器という佇まいから導き出される赤木さんの美意識がどういう生活を広げていくのかこれからも楽しみです。


赤木明登 漆展
2008年3月31日(月)-4月5日(土)
11:00-19:00
桃居(西麻布) ※HP

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by sora_hikari | 2008-03-31 23:50 | 赤木明登さん

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