2008年 03月 24日
春雪展
代官山のギャラリー・イッツで開催されている「春雪」展に行ってきました。これはガラス作家のさじみささん、同じくガラスの井上枝利奈さん、陶磁の長峰菜穂子さんの三人展です。展のタイトルである「春雪」の意味するところは聞きそびれましたが、冬から春へ、春なのにまだ残る雪など、移り変わる季節への期待やなごり惜しさといった気持ちと結びつけて作品を見ていくと面白いのかもしれません。ついガラスは夏の食器というイメージがありますが、今回展示されているさじさんの色ガラスを混ぜたカップや、井上さんのパートドヴェールのプレートを見ると、季節に捉われずに使える楽しさを感じます。そこに渋い仕上げの長峰さんの陶磁器を加えて見ていくと、金属質の釉薬の渋さとガラスの清涼さとの対比が、春なのに雪、といったコントラストが見てとれて、この展示会の企画意図と結びつくような気がしてきます。そういう文脈を考えながらでもいいでしょうし、そんな難しいことは考えずに個々の作家さんの作品を楽しむのもいいと思います。
春雪
さじみさ(ガラス)
井上枝利奈(ガラス)
長峰菜穂子(陶磁)
2008年3月22日(土)-30日(日)
GALLERY it's (代官山) ※HP
by sora_hikari | 2008-03-24 01:10 | 長峰菜穂子さん