松村英治さんの個展



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西荻窪の魯山で開催されている松村英治さんの個展へ行ってきました。満を持しての魯山での初個展、楽しみにしていました。魯山さんと松村さんの持つ男臭さがよく調和しています。お客様に向けた器の個展ではありますが、一方で魯山の大嶌さんに向けて正面から挑むような気概も感じました。今回の個展では、ガス窯での焼締め、火山灰を使ったもの、そして初めて白磁も見ることが出来ました。松村さんの器は、どれも渋いです。一般的に焼締めというと薪窯により火色や自然灰の変化を見どころとすることが多いと思いますが、松村さんの場合、それをガス窯で表現されようとしています。それは食卓で使い易い器、毎日使ってもらえる器を作りたいという松村さんのポリシーに根ざしています。重さ、形状、質感、コスト面などから安定した器づくりをするために、敢えて焼成を薪に拘らず一般化し、尚且つ焼締めとしての色合いを活かす。この両方を満たすために、何度にも渡る焼成を行い、その過程で入念な磨きを行い、焼締めにありがちなガサガサとした質感を消して、つるんとした手触りで、スポンジでも洗い易い器づくりを心がけておらるそうです。こういう手間をかけることによって、渋さを出しながら日常使いのし易いプレーンな焼締めを実現されています。松村さんの器づくりに向ける信念。そういう気持ちを知ることで、またより深い器への思い入れが強くなっていくように思います。

松村英治個展
2008年2月23日(土)-3月2日(日) [※26日(火)は定休]
11:00-19:00
魯山(西荻窪) ※地図

by sora_hikari | 2008-02-25 01:33 | 松村英治さん

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