2008年 01月 08日
村上躍さんの花器
西麻布 桃居 2007年12月
村上躍さんの花器です。小石の混ざる白い土を手びねりで作っています。外側は無釉で、内側は水漏れしないために白い釉薬がかけられています。表面には指跡が残り、村上さんのひとつひとつ土を押して出来た手作業が感じられます。シルエットの微妙な弛み。手で生まれるこの曖昧さが丸みのある花器を温かくし、周りの風景に溶け込ませるように思います。個展の際には、他の色合いの花器もありましたが、むしろ殺風景とも感じる簡素なこの土色に何故かひかれました。土を捏ねてお団子にしたようなそんな素な感じが良かったのかもしれません。
by sora_hikari | 2008-01-08 00:14 | 村上躍さん