廣谷ゆかりさんの個展

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西荻窪のブリキ星さんに廣谷ゆかりさんの個展を見に行ってきました。廣谷さんは高知で制作されています。器は、南蛮焼〆のものを中心に、一部安南手のようなお碗が展示されていました。器の個展はあまり数を行わないブリキ星さんですが、廣谷さんの焼〆を見たときに何とも言えない魅力に心を動かされたそうです。それは、技術的な表現力よりも、素直に土から生み出された何かに対してではないか感じました。うまく言えないのですが、例えば太古の時代に生活必需品として作られた土器が、時に作為を超えて、心の奥に伝わってくるような、そんな感覚と通ずるものなのかもしれません。焼きものの経験もない中、陶芸家の元で手伝いをし、見よう見まねで焼きものを学ばれたそうです。今は、毒蛇が出るような山奥でたった一人で窖窯(あながま)で焼成しているそうです。人に頼れない不器用なところもあるような、回り道もしているような、でもそんなじっくりものづくりをする姿勢に技術だけではない何かが魅力として加わって器に表れてきているように思います。店内には制作の様子を自らスケッチした絵も貼られ、そのタッチと描かれた風景に、廣谷さんらしい器の源泉を感じました。

廣谷ゆかり 陶展
2007年12月5日(水)-12月9日(日)
12:00-19:00
ギャラリーブリキ星(西荻窪)

by sora_hikari | 2007-12-08 22:35 | 廣谷ゆかりさん

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