宮下香代さんの紙造形

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工房からの風  2007年10月

愛知県の宮下香代さんの紙の造形。手漉きの和紙を使った作品です。和紙は自分で漉いたのではなく、選んだものを使っているそうです。上の写真のものは、針金を足にしたなんとも危ういバランスの造形です。今にも倒れそうな細い線に支えられて、上に貼られた和紙が風に飛ばされるテントのように空気を包んでいます。周りの空気に緊張感を感じさせる不思議な存在です。下の写真のものは、厚い紙をベースにして、その上に和紙を貼っている紙の箱です。それぞれの辺がずれながら繋がり、箱になっています。和紙の色合いが深いグレーでむらがあり、一見すると金属のようにも見えます。会場では、このようなもの以外にモビールのようなもの、テントの形をしたものなどが展示されていました。クラフトでありながら、紙で作り出す彫刻のように感じました。

by sora_hikari | 2007-11-16 23:53 | 宮下香代さん

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