2007年 11月 07日
越智伸明さんの個展








南青山のうつわ楓さんではじまった越智伸明さんの個展へ行ってきました。山梨県の大月で制作されています。越智さんの器のベースになっている白い器と、仕上げに漆を塗った茶色の器が展示されています。白の器は、マットな質感で土というよりも石のような印象を受けます。これは、ご出身である宇都宮の大谷石のテクスチャーに触発されているとのお話でした。もう一方の茶色の器は、土を2~3種類練り込み、マーブル状になった上に漆を塗って仕上げているそうです。中でも板状のお皿は、森の中にある自然木に、たたらにした土を押しつけて、木の皮の表情を写しとっているのだそうです。丹精に作られた「手のお仕事」と、自然のものから啓示を受けた「気配のお仕事」が、うまく調和しながら越智さんの世界を生み出していました。
越智伸明 陶展 (おちのぶあき)
2007年11月7日(水)-12日(月)
11:00-19:00(最終日は17:00まで)
うつわ楓 (南青山)
by sora_hikari | 2007-11-07 22:16 | 越智伸明さん