青木良太さんの個展

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西麻布の桃居さんで開催されている青木良太さんの個展へ行ってきました。今回は、「今焼展」と題され、青木さんの視点による新たな茶道具が展示されています。茶碗、水差し、香合、茶入れ、花器が、金・銀・白・引出黒・溶岩のような様々な表情を持つ釉薬とフォルムで並んでいました。お茶の世界というと、いろいろな作法や約束事があり、茶碗の見どころへ常用される言葉があったりして、どうしても敷居を感じてしまいがちですが、元々、桃山の茶陶は、形式を壊してきた前衛的なものであり、それを現在の視点で表そうとした思いが、今回の「今焼」というサブジェクトにこめられているようです。和の器は、どちらかと言えば、心地良い暮らしや温かさに共感することが多いですが、青木さんの場合、その対極とも言える人との関係に緊張感をもたらす、とんがった所を感じることがあります。歩み寄らないモノとの関係。時にはそういう器との接し方で、自分の中の意外性を感じるのも新鮮です。今回のDMに書かれていた「古人の跡を求めず、古人の求めたるものを求めよ。」という言葉に青木さんの姿勢がよく表わされているように思います。

青木良太 今焼展
2007年10月22日(月)-27日(土)
11:00-19:00
桃居(西麻布)

※青木さんの紹介記事(くすだま)

by sora_hikari | 2007-10-24 01:31 | 青木良太さん

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