安藤郁子さんのオブジェ

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西荻窪 ブリキ星 2007年9月

先日、ブリキ星さんで行われた安藤郁子さんの個展の際のものです。動的な形をしたオブジェの展示が多い中、これは比較的安定した静かな形をしています。器にもなります。船のようでもあるし、祭祀に使われた土器のようでもあるし、海から上がってきた青銅の欠片のようにも見えます。顔料を混ぜた土を何度も塗り重ねてこういうテクスチャーを出されているのだろうと思います。不可解な存在があると、何かしら解説や解釈が欲しくなるのものですが、実はそういうことは必要ないのかもしれません。そこに置いて何が伝わってくるかは、個人個人で異なるでしょうし、時間によっても変化するでしょう。ものと自分。その相対的な関係性によって、はじめて「それ」に意味が生まれてくるように思います。

by sora_hikari | 2007-10-15 20:41 | 安藤郁子さん

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