2007年 09月 27日
恩塚正二さんの個展










うつわ楓さんで開催されている恩塚正二さんの個展へ行ってきました。今回は「百碗展」と題されていて、ずらりとお碗が並んでいました。白、黒、茶の釉が施され、絞り込まれた高台から上に広がるフォルムの器たちが並ぶ様子は、さながら展示台の上に咲く花のようです。恩塚さんは、このような器の他に陶、ブリキ、はりがねなどによるオブジェを作られています。元々絵描きとしてスタートし、30代半ばで陶芸を始め、土を介した造形をされています。作品からは哲学的でストイックな印象を持っていたのですが、ご本人はとても奔放で無邪気な笑顔で、こんな素敵な歳の重ねかたができたらなと思える方でした。歳を経てからは物事に深く捉われず、個展だからといって気負いもなく一定のトーンで作れるようになったとおっしゃっていました。つり(へらぶな)も、バイク(トライアル)も、そしてお仕事も楽しく、思い向くまま出来ることが、このような造形の原点にあるのだろうなと思いました。
恩塚正二 百碗展
2007年9月26日(水)~10月1日(月)
12:00-19:00(最終日は17:00迄)
うつわ楓(南青山) 地図
by sora_hikari | 2007-09-27 11:17 | 恩塚正二さん