2007年 07月 01日
内藤美弥子さんの花器


南青山 うつわ楓 2007年6月
先日、うつわ楓さんで行われた個展の際のものです。磁土の塊から削りだしてこのような形を作り出すのだそうです。手に持つとずしりとした重みがあり、表面は土を削りだしたときにできる跡が優しく光の陰影をつくり、磁器ながらも温かみを感じさせてくれます。シャープに成り過ぎない柔らかな形に、手の感触が伝わってくるようです。この花器は丸状ではなく、楕円で平べったい形をしています。横から見ると立体なのだけれど、平面の絵画を見るような印象です。モランディの絵画に描かれているような器を感じました。
by sora_hikari | 2007-07-01 00:12 | 内藤美弥子さん