福永芳治さんの個展へ

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西麻布の桃居さんで開催されている福永芳治さんの個展に行ってきました。展示ではろくろ引きの粉引き、刷毛目に長石釉、藁灰釉、鉄彩などを掛けた器が並んでいました。蹴ろくろで作っておられるそうで、手で引いた勢いがそのまま伝わってきます。また今回は手びねりの器もありゆがみのある味わい深い器も素敵でした。福永さんは35歳からカルチャーセンターで陶芸をはじめ、40歳で勤めていた出版社を辞め本格的な陶芸家の道に入られたそうです。その後、京都の川淵直樹さんのところで修行をされ、現在は山梨県の北杜市で作陶されています。陶芸を志された際はご家族もありながらこの道で行こうと迷わず意を決したそうです。普通なら保守的になりがちな年齢だと思うのですが、信じて選んだ方へ進めるのはすごいことだなと思います。かといって気負いもあまり感じさせず、とても自然体で器づくりをされているように思いました。そんなお心がそのまま器にも表れて、すっと気持の奥に入ってくる優しさを感じます。川淵さんの所で修行されている際に、技術的な習得に加えて、普段の生活のリズムの中で如何に器づくりを自然に取り入れていくかを学ばれたとのことでした。今日はそんなお話をいろいろご本人から伺うことができて、とても感じることの多い日になりました。

福永芳治 作陶展
2007年3月26日(月)~31日(月)
桃居(西麻布)

by sora_hikari | 2007-03-28 00:51 | 福永芳治さん

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