デルフト皿

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東京目白 古道具 坂田 2007年1月

古道具坂田さんでの古いオランダのお皿です。17世紀頃のオランダデルフト地方で焼かれた半陶半磁の白い器です。完全な磁器がまだ技術的に作れなかった時代に白磁を模して錫釉をかけて作られたものだそうです。デルフトの器は江戸時代に茶陶の器として使われたものもあるようですが、このような日常雑器(いわばガラクタ)の美しさに眼を向けたのは坂田和實さんが先駆けなのだそうです。李朝中期の白磁、古伊万里初期の白磁、そしてデルフトの白などしっとりとした吸光性のある白は、日本のような柔らかな光を通した室内で暮らしてきた人々の琴線に触れるものがあるのでしょうか。西洋的な視覚による美的感覚ではなく、不完全ながら内在するものから美意識を見出す感覚は、侘び寂びなどの精神性と通ずるものがあるように思います。昨年as it isへ白の消息展を見に行ってから続いている自分の中で、何だろうと感じている白への不思議な魅力なのです。こういう白い器のもつ静けさが心を和ませてくれる今日この頃です。

by sora_hikari | 2007-02-26 13:12 | 古いもの

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