2006年 12月 16日
鶴野啓司さんの中鉢




東京碑文谷 宙さんにて 2006年11月
先月、宙さんで行われた鶴野啓司さんの個展の際のものです。鶴野さんは益子で作陶されています。ほとんど精選しない原土を使って荒々しいままで成形されています。この写真の鉢は、そんな荒土を蹴ろくろで成形し、釉をかけてから薪窯で焼いたものです。一見、焼き締めのようにも見えますが、これは風化長石という釉薬をかけて還元で焼くことで土のもつ鉄分が反応してこのような色合いになるようです。鶴野さんの器はいずれも風化したような侘びた作風で、料理を盛り付けると料理映えのする器です。
by sora_hikari | 2006-12-16 01:16 | 鶴野啓司さん