「太田修嗣展 坐辺の礼具」7日目

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朴の木を刳った根来塗の皿と浅鉢。6寸~7寸程の取り回しのよいサイズです。料理の盛付、フルーツ皿にも。油ものの大丈夫です。オンラインストアでご紹介しております。

【太田修嗣展オンラインストア】
販売期間:5月30日(土)20時まで

太田修嗣展 坐辺の礼具
2026年5月23日(土)~30日(土)
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

経歴
1949年 愛媛県松山市生まれ
1981年 鎌倉・呂修庵にて塗師の仕事を始める
1983年 村井養作氏に師事 蒔絵や変り塗りを学ぶ
1987年 神奈川県厚木市にて独立
    ろくろ・指物・刳物一貫制作の工房を開く
1994年 愛媛県広田村(現・砥部町)に移転
2026年 現在 同地にて制作

解説
正月に神社へ詣で、節句に供え物をし、折々の節気に季節を感じる。特別な行事に限らず、日々の食事の前に手を合わせ感謝を述べることもまた、私たちの暮らしに根付いた営みです。それらは決して特別なことではなく、誰しもの「坐辺」にある静かな儀礼と言えるでしょう。食を支える器は、生命を繋ぐ道具でもあります。そこには神へ捧げる祈りと日々を生きる実感とが重なります。太田修嗣さんの漆器には、そうした行為に寄り添う静けさと、内に秘めた力強さが宿っています。

太田さんは木に添い、素材に耳を澄ませながら制作を続けてきました。我を一歩外に置き、木の声に従う。その姿勢が、ものづくりにおける謙譲の心を支えています。産地に見られるような分業制ではなく、木の仕入れからろくろ、指物、刳り物、下塗りから上塗りまでを一貫して手がける仕事は、一人の手の内に工程が結ばれることで、分業では得難い一体感を生み出しています。鑿の痕をあえて残した椀や盆は、漆に覆われながらもなお、木の息吹を伝えています。

表現性の強い江戸期の漆器よりも、室町以前の寺院に見られる古格ある漆器に惹かれるという太田さん。その簡素で謙虚な美しさは、脇役に徹しようとする姿勢と通底しています。工芸は作り手と使い手だけで完結するものではなく、そのあいだにある自然の恵みと祈りによって支えられているものです。太田さんの漆器には、木霊の声が微かに響いているかのようです。日々の坐辺に静かに寄り添う「礼具」としての在り方を、ぜひ会場にてご覧ください。店主


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by sora_hikari | 2026-05-29 11:17 | 太田修嗣展2026

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